情報・システム研究機構シンポジウム オープンサイエンスにおける研究データのオープン化 ー大学のデータ駆動型学術研究を加速するためにー 開催報告
情報・システム研究機構シンポジウム オープンサイエンスにおける研究データのオープン化 ー大学のデータ駆動型学術研究を加速するためにー 開催報告
情報・システム研究機構は、2月8日(月)に東京・文京区の東京大学伊藤謝恩ホールにおいて、「オープンサイエンスにおける研究データのオープン化ー大学のデータ駆動型学術研究を加速するためにー」と題したシンポジウムを開催し、大学や企業の研究者など約250名が参加した。
機構では、平成28年度から法人第3期が始まるのにあたり、オープンサイエンスに向けたデータの整備、これらのデータを駆使した大学の研究力強化に向けた支援事業を進めることから、「オープンサイエンスにおける研究データのオープン化」をテーマとして今回のシンポジウムを開催した。
北川機構長による開会挨拶、文部科学省研究振興局学術機関課長である牛尾 則文氏からの来賓挨拶に続き、九州大学名誉教授(前総長)であり、内閣府オープンサイエンスに関する検討会の座長である有川 節夫氏から「オープン化による新たなサイエンスの展開」と題した基調講演が行われた。さらに、極域科学分野における取り組みについて情報通信研究機構の村山泰啓氏から、生命科学分野における取り組みについて東京大学教授の高木利久氏からそれぞれ講演が行われ、さらに、最近注目を集めているデータジャーナルについて、Nature Publishing Groupの新谷洋子氏から講演が行われた。
後半のパネル討論では、情報・システム研究機構のシニア研究者により、「研究現場におけるオープンデータの進め方」と題して、研究分野の違いやデータを取り扱う立場の違いなどによる様々な問題点について議論が交わされた。
参加者からは、「海図のないパネル討論は面白かった・良かった」「研究現場からの意見や状況を聞けたことが良かった」「期待以上だった」「前半に利用サイド・後半にパネルで非常にバランス良い内容で勉強になった」といった感想が寄せられ、盛会のうちに終了した。
(コモンズURA)




