活動報告

オープンハウス&連携イベント2014

平成26年6月12日に、統計数理研究所に於いて、横幹技術協議会、横幹連合、統計数理研究所の3機関主催による「第42回横幹技術フォーラム文部科学省委託事業合同報告会-数学と産業の協働、データサイエンティストの育成-」が開催され、来場者は、118名あった。

当日は、統数研伊藤聡教授による「数学協働プログラム」に係る成果報告、広島大学西森拓氏による「アリにおける意思決定と失敗戦略」と題した講演、丸山宏副所長による「データサイエンティスト育成ネットワークの形成」に係る成果報告が行われた。

続いて、後半は大阪ガス(株)河本薫氏による「普通の企業におけるデータ分析人材のやりがいと苦悩」と題した講演、楽天(株)平手勇宇氏による「ビッグデータによるサービスの改善」と題した講演、河本、平手、丸山3氏による 談「データサイエンティストの未来」が行われた。最後に、出口光一郎横幹連合会長による閉会挨拶があり終了した。今年度は、オープンハウスの連携イベントとして合同報告会が行われたものである。

続いて2日目は、メイン行事である統計数理研究所のオープンハウスが行われた。産総研後藤真孝氏による「音楽情報処理が切り拓く未来」と題した講演、統数研持橋大地准教授による「音楽と言語へのベイズ統計的アプローチ」と題した講演、が行われた。そのほか、ポスター展示による研究紹介、統計よろず相談、総研大複合科学研究科統計科学専攻大学院説明会がそれぞれの会場に分かれて行われた。来場者は、172名であった。

統数研URAの役割:開催準備全般・運営支援、講演動画配信、広報活動

(運営企画本部広報室) 

統計数理研究所オープンハウス2014 ポスター展示による研究紹介のようす

統計数理研究所オープンハウス2014 ポスター展示による研究紹介のようす
統計数理研究所オープンハウス2014 特別講演会のようす

統計数理研究所オープンハウス2014 特別講演会のようす

スパコン愛称の決定

統数研では平成26年度、タイプの異なる3つのスーパーコンピュータを順次導入しています。4月から共有クラウド計算システムと世界最大規模の共有メモリ領域を持つデータ同化スパコンが稼働中です。7月からは分散メモリ型の統計科学スーパーコンピュータの稼働を開始します。

このように最新のスパコン群が整備されていくなかで、統数研ではこの強力な計算資源を基礎研究、共同利用研究の柱と捉え、様々な支援策を実施していくことになっています。その一環として、より一般の方に親しんでもらおうということからスパコンの愛称を広く募集しました。

統数研HPのスパコン愛称募集サイトにて平成25年12月25日(水)〜平成26年1月20日(月)の期間で募集したところ予想を超えるたくさんの応募が集まりました。この応募のなかから所長、及び、スーパーコンピュータシステム仕様策定委員会(以下委員会)による厳正なる審査の結果、下記のように愛称を決定しました。

データ同化スーパーコンピュータシステム
愛称:「A」
理由:Assimilation(同化)、Advanced(高等の, 上級の)から
統計科学スーパーコンピュータシステム
愛称:「I」
理由:Intelligence(知能)、Investigate(研究する)から
共用クラウド計算システム
愛称:「C」
理由:Cloud(クラウド、雲海)、Community(共同社会)から

選定理由として──

  • 各システムの特徴を1文字で端的に表現している。
  • ・ロゴマークのデザイン化が容易。
  • 3つそろうと統数研元所長、故 赤池弘次先生の業績、AICとなり、今後3つのスパコンが互いの特徴を活かしつつ、三位一体となって活躍するイメージにつながり、統計数理研究所ならではの愛称としてふさわしい。

今後、統数研ではこの愛称をもとに様々な広報活動を実施していきます。また大学共同利用機関法人として、統計科学分野の研究者にとって、より使いやすいスパコンを目指して技術的支援策をURAステーションが担当していきます。

統数研URAの役割:愛称公募係(愛称募集告知、公募事務など)を担当

(統計数理研究所URA) 


2014年6月のリサーチコモンズWebSiteから

リサーチコモンズWebSite | rv008

地球を解明する……というと、とてつもなく大きなテーマですが、少しずつ少しずつパズルのピースがはまっていくように、人類が知ることができる部分が拡大しています。

統数研の才田聡子特任研究員が、データ同化を使って取り組むのは、極地の上空に現れる「オーロラ」。人類をはじめ生物にとって危険な太陽風の「予報」にもつながる可能性を持った研究です。

■Research View
オーロラはどこに降る?
[データ同化・シミュレーション支援技術] 才田聡子 (統数研・特任研究員)

■researchmapつながるコンテンツでは……
つながるコンテンツ | 可能性を照らす道 3
「地球の内部はどう活動しているか。」
海洋研究開発機構 宮腰剛広 主任研究員

(池谷瑠絵) 


第5回URA全体会議@国立極地研究所

NII SEEDs集2014

2014(平成26)年5月28日(水)、東京・立川にある国立極地研究所 2階中会議室にて、22名が参加して、第5回URA全体会議が行われました。今回も会議に先立ち、研究所紹介として、隊員の訓練・準備に関わる施設や、南極・北極科学館などの極地研施設見学が行われました。

なお次回は、2014(平成26)年7月1日(火)、国立情報学研究所にて開催が予定されています。

(池谷 瑠絵)

「南極」が見えるよう設置されている地球儀。「南極・北極科学館」にて。

「南極・北極科学館」前には、南極観測隊カラフト犬記念銅像が移設・展示されています。

研究大学強化促進事業による研究調査助成報告会

  • 日 時:平成26年5月13日(火)15:00 – 17:30
  • 場 所:国立極地研究所 3Fセミナー室 (C301)
  • 参加者:計47名(所内39名、所外8名:機構本部、遺伝研、統数研の各URA、支援職員)
  • プログラム:
    •15:00 – 15:05 開会のあいさつ 中村室長
    •15:05 – 17:15 研究グループ等からの報告 宙空圏研究グループ、地圏研究グループ、極域データセンター 事務部、気水圏研究グループ、生物圏研究グループ
    •17:15 – 17:30 総合討論・意見交換
    •閉会のあいさつ 白石所長
    •17:30 反省会・意見交換会・懇親会
  • 内 容:
    昨年度、国立極地研究所では研究大学強化促進事業において国外・国内の他機関の研究の進め方について、組織・制度・支援などを調査し、合わせてMOU締結のための準備調査を実施しました。本報告会は各研究グループ等から調査で得られた情報・知見や所感について報告し、当研究所の研究力強化について議論することを目的として開催されました。
  • (末吉 哲雄) 

H25年度に研究力強化事業で実施された招聘・派遣の成果報告

国内外の研究力強化事例

科研費再チャレンジ支援

平成26年度の科研費公募に際して、研究計画調書を提出したものの惜しくも内定に至らなかった計画の研究代表者である所内教員・研究員に対して、次年度の科研費に再度挑戦するための支援経費を措置することとし、4〜5月にかけて「科研費再チャレンジ支援」として所内公募を行ないました。

公募の対象:基盤研究S・A・Bおよび若手研究Aの各課題に研究代表者として応募した所内教員または研究員であること。ただし、過去に同種の採択歴がないこと。
支援の条件:計画調書の審査結果の開示による評価が原則としてAであること、27年度科研費公募において同種目かより大型の種目に研究代表者として計画調書を提出予定であること。

公募の結果、6件の申請のうち、不採択の上記の条件を満たしていなかった1件を除く5件を採択し、支援を行いました。

(礒野 靖子)

オープンハウス(研究所一般公開)を開催

NIG2

国立情報学研究所(所長 喜連川 優、以下NII)は、5月30日・31日の2日間、オープンハウス(研究所一般公開)を開催しました。(後援:東京都千代田区)

初日は、喜連川所長の開会挨拶の後、基調講演としてMark Korver氏(Solutions Architect at Amazon Web Services)による「Education on AWS: 教育×クラウドの潮流」、佐藤 一郎教授(NII)による「ビッグデータとパーソナルデータ」が行われました。

同日開催された企業マッチメイキング「NII SEEDs-イノベーション共創」では、「メディア・センシング」「人間社会とビッグデータ」の2つテーマを設け、企業関係者が参加しました。NIIの研究活動の紹介を行ったのちブースで個別の議論を行い、研究内容の理解や企業のニーズを深める機会となりました。また、URAによる共同研究よろず相談所を開設し、企業とのコラボレーションの機会創出を目指しました。

2日目は、基調講演として大隅 典子教授(東北大学)による「夢を描こう!:顔面発生から超音波発声までの研究人生」、山岸 順一准教授(NII)による「自分の声でコミュニケーション!〜音声合成技術最前線」が行われました。この日は、高校生や一般を対象としたミニレクチャーやワークショップが開かれ、東京都立戸山高等学校の生徒約70名もワークショップに参加し、情報学研究の一端に触れていただきました。

両日とも研究成果について約100のブースでポスター展示やデモ、プレゼンテーション、大学院説明会などが開かれ、参加者からは「若い人も参加していたので活気があり頼もしかった」「研究者と直接意見交換ができる機会でよかった」といった感想が寄せられました。

当日の講演映像、研究成果発表のポスターは、一部を除き、後日、NIIのホームページで公開します。

※上掲の写真は、企業マッチメイキングの様子

(岡本 裕子) 


学術情報基盤オープンフォーラムを開催

NIG2

国立情報学研究所(所長 喜連川 優、以下NII)は、5月29日の学術情報基盤オープンフォーラム「共に考え、共に創る明日の学術情報基盤へ」を開催しました。SINET5の全体構想を含む今後の学術情報基盤について各セッションで発表を行いました。

イントロダクションでは、安達 淳副所長が「SINET5が拓く研究教育環境〜22カ月後に迫ったSINET5最新情報〜」を発表した後、金子 敏明 高エネルギー加速器研究機構 計算科学センター長、竹内 比呂也 千葉大学 附属図書館長 アカデミック・リンク・センター長が、それぞれの分野からみた学術情報基盤への期待をお話いただきました。

パラレルセッションでは、SINET5のクラウドサービスや認証、セキュリティをテーマにしたセッションや、学術情報流通、オープンアクセス、機関リポジトリをテーマにしたセッションが行われました。

最後を締めくくるパネルディスカッションでは、フロアを含む参加者と活発な議論が繰り広げられ、今後の研究力強化の礎ともなる学術情報基盤のあり方をオープンに議論する場となりました。

当日の講演資料は、一部を除き、後日、NIIのホームページで公開予定です。

※上掲の写真は、イントロダクション「SINET5が拓く研究教育環境〜22カ月後に迫ったSINET5最新情報〜」より

(岡本 裕子) 


2014年5月のリサーチコモンズWebSiteから

2014年5月のResearch Viewは、[データ同化・シミュレーション支援技術] プロジェクトから2記事をお届けしました。

現代社会が抱えるさまざまな問題の解決に役立つ「データ同化」という統計手法。この手法には、ビッグデータを使いこなすどんな特徴があるのか、そして実際にどんな現象解明に役立つのか──2つの側面から、プロジェクトで今進められている研究をご紹介します。

■researchmapつながるコンテンツでは……
また、researchmapのカバーインタビューでは、現代哲学、なかでもウィトゲンシュタインのご研究に関連して、古田徹也先生(新潟大学)にお話をお伺いしました。

つながるコンテンツ | 可能性を照らす道 2
「哲学は鼓舞する。」
新潟大学 古田徹也 准教授

(池谷瑠絵) 

リサーチコモンズWebSite | rv006

データを使ってモデルをリアルに近づける。
[データ同化・シミュレーション支援技術] 中野純司(統数研・教授)
リサーチコモンズWebSite | rv007

感染症は都市でどう拡がるだろうか。
[データ同化・シミュレーション支援技術] 齋藤正也(統数研・特任助教)

“Act as a Sounding Board”

NIG2

遺伝研リサーチ・アドミニストレータ室(ORD)では、研究費の申請を全力でサポートしています。具体的には、申請書を書く前に論理構成の議論をお手伝いすること、また、申請書をレフリーの視点で読み、論理展開と文章の読みやすさを議論します。

この春から業務をスタートし、これまでに、科研費スタートアップ、学振、さきがけ、CRESTの申請書をお手伝いさせていただきました。

さきがけ・CRESTのサポートでは、皆様の多くの疑問に答えたいと考え、申請書の作成前に “応募のコツ”に関するワークショップも主催しました。演者には、制度設計に携わったJST出身の野水URAと、レフリーの視点からアドバイスを貰うべく2名の領域アドバイザー経験者をお招きしました。Q & Aのセッションに多くの時間を割くことによって、研究者の日頃の疑問を演者にぶつけてもらいました。この会では40名近い参加者があり、皆様のさきがけ・CRESTに対する意識の高さを伺うことができました。夏が終わると科研費のシーズンがスタートします。Act as a Sounding Board… 研究者の皆さんにとって文字通り「共鳴板」になることが我々の使命です。

(来栖 光彦)