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サイエンスリポート009 | ゲノムはどんな意味を持つのだろう?

広く大学・研究機関等の研究をご紹介する『サイエンスリポートWebSite 』第2シリーズ「僕らはゲノムでできている」の第3回記事「ゲノムはどんな意味を持つのだろう?」を公開しました。ぜひご覧ください。
人間ひとりひとりや多種多様な生物種のゲノムが、ますます高速かつ大量に読み取られ、公開される時代になってきた。ゲノムはまさに生命科学のビッグデータであると同時に、ゲノムが決まるということは、人間個人や生物種を識別できることを意味する。ヒトとチンパンジーの塩基配列の違いがたった1.23%であるとか、これまでの進化の系統樹が書き替えられるといった新しい知見は、まさにゲノム解析の賜物と言えるだろう。ゲノムによってさまざまな科学的仮説が検証できることから、ゲノムそのものを対象としない研究においても、ますますゲノム解析が要請されるようになっている。──ゲノム解析が必要な研究は、どう進められているのだろうか。
またコラムでは、国立遺伝学研究所(静岡県三島市)などが取り組む「ナショナルバイオリソースプロジェクト」のナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)情報公開サイトを紹介。NBRPのリソースを利用した研究論文は、現在およそ2万8,000本にも及ぶ。
■Science Report009「僕らはゲノムでできている」
サイエンスリポートwebsite | ゲノムはどんな意味を持つのだろう?
答える人:小原雄治特任教授(国立遺伝学研究所)
国立遺伝学研究所 特任教授、ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)センター長、新学術領域研究「先進ゲノム支援」研究支援代表者。研究の発展には、これらのデータの収集・共有が必須であることから、統合データベースの構築・整備に注力する。
(池谷瑠絵)
サイエンスリポートwebsite_英語版006

広く大学・研究機関等の研究を採り上げ、一般・マスコミの方々にご紹介する『サイエンスリポートWebSite 』を海外へ向けて発信する「英語版」の公開を開始いたしました。第6回は「Team Japan Looks to Connect All the Climate Dots in the Arctic」。ぜひご覧ください。
■Science Report006 | Team Japan Looks to Connect All the Climate Dots in the Arctic
Ask an Expert: Hiroyuki Enomoto (The National Institute of Polar Research – NIPR)
(池谷瑠絵)
サイエンスリポートwebsite_英語版005

広く大学・研究機関等の研究を採り上げ、一般・マスコミの方々にご紹介する『サイエンスリポートWebSite 』を海外へ向けて発信する「英語版」の公開を開始いたしました。第5回は「What Is the Arctic? It’s Complicated.」。ぜひご覧ください。
■Science Report005 | What Is the Arctic? It’s Complicated.
Ask an Expert: Shinichiro Tabata (Hokkaido University)
(池谷瑠絵)
サイエンスリポートwebsite_英語版004

広く大学・研究機関等の研究を採り上げ、一般・マスコミの方々にご紹介する『サイエンスリポートWebSite 』を海外へ向けて発信する「英語版」の公開を開始いたしました。第4回は「Will Living Organisms Survive the Arctic Climate Change?」。ぜひご覧ください。
■Science Report004 | Will Living Organisms Survive the Arctic Climate Change?
Ask an Expert: Dr. Shigeto Nishino and Dr. Eiji Watanabe, Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology (JAMSTEC)
(池谷瑠絵)
ROIS/I-URIC Crosstalk 2017(4機構連携合宿)を今年も開催
当機構は、昨年に引き続き大学共同利用機関法人4機構連携企画として平成29年度「ROIS/I-URIC若手研究者クロストーク2017」を9月21日〜22日に信州松代ロイヤルホテルにて開催。総合研究大学院大学(総研大)の学生11名を含め4機構から52名の研究者らが参加しました。
ROIS/I-URIC若手研究者クロストーク2017」は、次世代を担う若手研究者の「つながり」を創出・深化させる合宿形式の討論会です。当機構創設以来、新領域融合研究センターが融合研究への取り組みの一環として開催してきたもので、昨年度から大学共同利用機関法人4機構連携企画として実施しています。URAステーションが事務局を務めました。
本年度は「異分野がもたらすブレイクスルー」をテーマに、すべてのプログラムを英語で行いました。
1日目は、まず国立極地研究所と統計数理研究所の研究者から「分野融合研究」などに関する講演と質疑、「1分間研究紹介」「ポスターセッション」が続きました。休憩をはさみ、藤井機構長からの講演が行なわれました。機構長講演では、ノンタイトルで、事前の要望に基づき、ROISの成り立ち、融合研究に対する理念、若手研究者に期待していること等がテーマでした。
2日目は、合宿のコアとなるワールドカフェ形式の討論があり、「異分野融合研究」や「若手研究者/学生が抱える悩み」について、熱心で真剣な意見が交わされました。テーブルには藤井機構長も入り議論を交わしたほか、各テーブルから報告を受ける全員共有の際にも、若手の意見・質問・将来への不安などにも真摯に応えていました。午後には、国立情報学研究所と国立遺伝学研究所の研究者から講演があり、熱心な質疑応答ののち、閉会となりました。
今回も4機構全てから研究者の参加を得たとともに、外国人学生の参加がこれまで以上に多く、研究分野や考え方の違いに驚きながらも、将来への不安なども含め、熱心で真剣な意見が交わされ、若手研究者の交流と深く議論を行なう場として相応しい内容となりました。
また、今回も子供連れで参加できるよう臨時託児所を設置し、5名のお子さんを預かりました。
今回もプレゼン資料やプレゼン本体、ポスターやディスカッションを英語主体としましたが、クロストーク全般がほぼ英語で実施されました。また、1日目には、深夜まで議論を続けるグループもいくつかあり、参加者からも、異分野の研究者と出会えた、とても有意義だった等の感想が寄せられ、本クロストークの目的である若手研究者の「つながり」の創出が果たせたと考えます。
当機構では引き続きこのような取り組みを通じて、分野融合・融合研究を牽引する人材育成の風土醸成を図っていきます。
(本部機能強化チーム)


RA協議会第3回年次大会に参加
リサーチ・アドミニストレーター協議会(RA協議会)第3回年次大会が2017年8月29日(火)〜30日(水)に、徳島県のあわぎんホール(徳島県郷土文化会館)で開催されました。今回の参加者数は559名で、25の大学セッション、9の企業セッションの他、ポスター発表、口頭発表、企業のブース展示等が行われました。
当機構からは10名が参加し、URAの人的ネットワークの深化・拡大をはかるとともに情報収集に当たりました。前日の8月28日には運営委員会が開催され、当機構から丹羽シニアURAが参加しました。また、今年度は今井シニアURAが実行委員を務めて運営企画に携わり、プログラムの検討から事前会場の準備まで尽力しました。
1日目のオープニングにあたる関係省庁講演で、文部科学省から「平成27年度 大学等における産学連携等実施状況について」の講演があり、その中で民間企業との共同研究のデータが示されました。当機構は、1件当たりの研究費受入額で第30位、 企業からの受託研究でも1件当たりの研究費受入額で第26位と、いずれも大学共同利用機関法人で唯一30位以内にランクインしていました。 講演ではその他、産学連携というテーマに関連して、URAに対する企業と大学、大学間、研究者間といったインターフェースや橋渡し機能への期待が強調されていました。またポスター発表では、国立遺伝学研究所の来栖URAらが『大学への貢献を可視化:共同利用・共同研究の改善に向けた取り組み』を発表し、多方面の大学関係者と大学共同利用機関のミッションについて活発な意見交換を行いました。
2日目のスキルプログラム専門委員会の教育セッション「プレアワード」では、JSTのCREST領域運営アドバイザーでもある野水シニアURAが講師を務め、科研費改革やJST担当時代の裏話から現状まで含めた講演を行い、好評を博していました。また国立極地研究所の礒野URAは、『大学共同利用機関における研究力強化への取り組み 〜3年間の成果とURAの貢献〜』と題する口頭発表を行い、URAをはじめとする聴講者等が熱心に耳を傾けていました。なお全体プログラムを通じ、産学連携に関連してオープンイノベーション、契約などの新しいトピックが盛況であったことも印象的な大会となりました。
(本部機能強化チーム)
サイエンスリポートwebsite_英語版003

広く大学・研究機関等の研究を採り上げ、一般・マスコミの方々にご紹介する『サイエンスリポートWebSite 』を海外へ向けて発信する「英語版」の公開を開始いたしました。第3回は「What is happening with the Arctic Sea Ice?」。ぜひご覧ください。
■Science Report002 | Does Arctic Warming Bring on Colder Winter for Japan?
Ask an Expert: Associate Prof. Kazutaka Tateyama (Kitami Institute of Technology)
(池谷瑠絵)
サイエンスリポートwebsite_英語版002

広く大学・研究機関等の研究を採り上げ、一般・マスコミの方々にご紹介する『サイエンスリポートWebSite 』を海外へ向けて発信する「英語版」の公開を開始いたしました。第2回は「Does Arctic Warming Bring on Colder Winter for Japan?」。ぜひご覧ください。
■Science Report002 | Does Arctic Warming Bring on Colder Winter for Japan?
Ask an Expert: Associate Prof. Jun Inoue (National Institute of Polar Research)
(池谷瑠絵)
H29年度第1回URA合同ミーティング開催

2017(平成29)年7月27日(木)、本年度第1回の情報・システム研究機構URA合同ミーティイングを開催しました。今回は、本年度竣工したデータサイエンス共同利用基盤施設(立川キャンパス)で初めての開催となり、1階の共同作業スペースを工夫して、28名が会しました。
本部および4研究所のURAに加え、研究所や施設でURA業務に関わる方々、URAステーション等の本部職員が出席したほか、情報・システム研究機構 津田敏隆理事(戦略企画本部長)、佐藤健教授(戦略企画本部副本部長)、藤山秋佐夫教授(データサイエンス共同利用基盤施設長・戦略企画本部副本部長)、馬場知哉特任准教授(同コーディネータ、写真)も参加しました。
今回は、まず7月1日付で着任された極地研の兒玉裕二シニアURAのご紹介からスタートしました。定例の議題である本部・各研究所の活動報告に加え、本年は研究大学強化促進事業の中間評価にあたることからこの報告も含めて、URAの活動について、さまざまな立場から活発に意見が出され、議論が交わされました。
これを受けて、藤山施設長、続いて津田理事から、限られた時間ながらも講演があり、議論を深めることができました。また馬場コーディネータからは、データサイエンス共同利用基盤施設をプロモーション活動について紹介があり、大学共同利用機関法人における研究連携および広報・コーディネーションの課題等も指摘されました。閉会後は懇親会が開かれ、いっそう親睦を深める機会となりました。
(本部機能強化チーム)
サイエンスリポート | ヒトゲノムの読み取り技術で医療が変わる?

広く大学・研究機関等の研究をご紹介する『サイエンスリポートWebSite 』にて、新シリーズ「僕らはゲノムでできている」を開始しました。その第2回記事「ヒトゲノムの読み取り技術で医療が変わる?」を公開しました。ぜひご覧ください。
生物をその生物たらしめている塩基配列を、全遺伝情報すなわちゲノムという。現在、このゲノム情報の読み取りと解析に広く使われているのが「次世代シーケンサー」と呼ばれる装置だ。人類最初のヒトゲノム解読では莫大な時間と予算が投じられたが、その後シーケンサーは目覚ましい発達を遂げ、より速く、より正確に、より安くゲノムを読み取り、解析できるようになった。今や膨大な数のヒトゲノムが解読され、データベース等に登録され、そのようなビッグデータを駆使するゲノム科学が、人類の医療、健康、環境、開発、サービスなどに、いよいよ具体的に応用される段階に入っている。シーケンサーが読み取り、解析する情報は、医療をはじめとする応用分野を、これからどのように変えていくのだろうか。
またコラムでは、大学共同利用機関である国立遺伝学研究所(静岡県三島市)を中核機関として、ゲノム解析を支援する「先進ゲノム支援」の取り組みを紹介。文部科学省科学研究費助成事業の新学術領域研究『学術研究支援基盤形成』先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム「先進ゲノム支援」は、「科研費」に採択された研究を対象に、最先端のゲノム解析及び情報解析技術を提供する研究事業。
■Science Report008「僕らはゲノムでできている」
サイエンスリポートwebsite | ヒトゲノムの読み取り技術で医療が変わる?
答える人:鈴木 穣(東京大学)
東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授。25年以上にわたりトランスクリプトームに注目した研究を展開。ヒトゲノムの変異がどのようにがん、免疫、神経疾患等の表現型を示すのか、システムレベルでの解明に取り組む。
(池谷瑠絵)