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EUDAT/ROIS Collaborative Infrastructure Workshop
情報・システム研究機構(ROIS, Research Organization of Information and Systems)は2016年3月3日にEUDAT(European Data Infrastructure)と共同でデータインフラに関するワークショップを開催しました。これはこのたび東京で(アジアで初めて)開催されたRDA (Research Data Alliance) 総会の併設イベントとして行ったものです。
今回のワークショップはROISの国立情報学研究所(NII)が中心になって日本側のとりまとめを行いました。機構URAは企画・実行に協力し、ワークショップではROIS紹介のプレゼンテーションも担当しました。
ワークショップの構成は2部構成で、第1部ではEUDATとROISを中心とした様々な研究者らが発表を行い、データ中心科学のためのデータ共有基盤の国際的な相互協力を模索するディスカッションを行いました。続いて第2部では、地球物理学のEISCAT、言語学のCLARINなどの各ドメインにおける研究者がデータ共有事例を紹介し、データ共有基盤に対するニーズを説明しました。約50名の参加者の間で活発な意見交換が行われ、ワークショップ終了後も別の会議室に移ってディスカッションが続けられるなど盛況のうちに終了しました。
ROISとEUDATとの協力関係は、2015年2月にROISが開催した「データ中心科学に関する国際ワークショップ」にEUDATのCoordinatorを招待した際に、相互協力に関するMoUを締結し、そのあと2015年9月のRDA総会(パリ)の際にミーティングを持ったことなどを通じて構築されてきました。今回のワークショップを通じてさらに両者の人的関係も深まりましたので、これをベースとして一層協力関係を発展させていく予定です。
<用語解説>
EUDAT:研究開発枠組みプログラムであるHorizon2020の一環として、ヨーロッパにおけるデータ共有基盤整備を行っているプロジェクト。
RDA:研究データの共有と交換を促進し、データ駆動型イノベーションと科学的発見を加速することを目的とした国際組織。2013年に創設され、現在約100か国から3,000名のメンバーが参加している。
(丹羽邦彦)




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□Research View vol.029
遺伝機能システム
栗木哲教授(統計数理研究所)
藤澤洋徳教授(統計数理研究所)
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(池谷瑠絵)