受賞続々!南極昭和基地大型大気レーダーチームが第8回海洋立国推進功労者表彰を受賞!

南極昭和基地大型大気レーダーチームが第8回海洋立国推進功労者表彰

前回に続き、研究戦略企画室が関わった受賞推薦支援のうち、表彰に至った海洋立国推進功労者表彰をご紹介します。

南極昭和基地大型大気レーダーチーム(佐藤薫教授(東京大学、国立極地研究所客員教授)、佐藤亨教授(京都大学)、堤雅基准教授(国立極地研究所 宙空圏研究グループ)、西村耕司特任准教授(国立極地研究所 宙空圏研究グループ))が第8回海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)「海洋に関する顕著な功績」分野において表彰され、平成27年7月16日に総理大臣官邸にて表彰式が行われました。海洋立国推進功労者表彰は、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省および環境省が内閣官房総合海洋政策本部事務局の協力を得て実施しているもので、科学技術、水産、海事、環境など海洋に関する幅広い分野における普及啓発、学術・研究、産業振興等において顕著な功績を挙げた個人・団体に対して表彰されるものです。

受賞内容については下記の功績の概要をご覧ください。なお、この概要は「第8回海洋立国推進功労者表彰の受賞者決定について(文部科学省)」にて公開されています。

(礒野靖子)

受賞続々!山岸久雄名誉教授が地球電磁気・地球惑星圏学会 フロンティア賞を受賞!

研究戦略企画室では、研究所幹部や研究者からの推薦依頼に応じて受賞推薦支援を行なっています。具体的な支援内容は毎回異なりますが、主には推薦書類の作成に関する支援です。我々が携わった受賞推薦支援のうち新たに2件が受賞に至りましたので、まずは1件ご紹介します。

宙空圏研究グループの山岸久雄特任教授(国立極地研究所名誉教授)が地球電磁気・地球惑星圏学会のフロンティア賞を受賞することが決定しました。授賞式は平成27年11月2日に行われます。地球電磁気・惑星圏学会は、固体地球・海洋・大気圏・電離圏・磁気圏・惑星間空間・太陽大気・太陽系諸天体といった広範にわたる分野の学会であり、同賞は、学会周辺分野との学際融合研究、革新的技術開発、研究基盤の構築・整備等によって同学会の研究の発展に多大な貢献のあった個人またはグループに贈られるものです。山岸特任教授は、南極昭和基地および南極沿岸・内陸の野外フィールドや、北極アイスランドといった厳しい自然環境の遠隔地に自身が開発した観測装置を設置して観測を行なうなど、工学的な視点から電波・電場観測の拠点を築き、 磁気圏・電離圏の研究に貢献しました。

・推薦理由:極地における電波・磁場観測技術の開発と基盤整備による磁気圏・電離圏研究への貢献

(礒野靖子)

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多目的保育室・女性研究者活動支援室を新設し、7月4日に開所式を行ないました。 

遺伝研ではワーク・ライフ・バランスの向上と、女性研究者のより一層の活躍を後押しするため、「多目的保育室・女性研究者活動支援室」を設置し、7月4日土曜日に開所式を行いました。

開所式では荒木弘之副所長の開会挨拶に続き、情報・システム研究機構の女性研究者活動支援室から幅崎麻紀子コーディネーターが来所し、北川源四郎機構長からの祝辞を頂きました。また海外出張中の国立遺伝研女性研究者活動支援室室長の仁木宏典に代り、同室員が挨拶を述べました。

本開所式には所員やその家族46名が参加し、同室員より今後の運用についての説明と運用についての意見交換が行われました。

また、多目的保育室のお披露目として外部講師「理科クラブ」による子供向けのプログラムを実施し、子供たちは親御さんといっしょに新しい多目的保育室を楽しみました。

本開所式には多くの方のご参加頂き、改めて同室への期待を感じました。所内の研究力強化、特に所内の女性研究者の支援に貢献できるよう、今後も多目的保育室の整備を進めてまいります。

(文責:小林百合)

遺伝研多目的保育室・女性研究者活動支援室

北川源四郎機構長からの祝辞を読み上げる、情報・システム研究機構 幅崎麻紀子コーディネーター。
遺伝研多目的保育室・女性研究者活動支援室

「理科クラブ」による子供向けのプログラムの様子1。
遺伝研多目的保育室・女性研究者活動支援室

「理科クラブ」による子供向けのプログラムの様子2。

機構シンポジウム2014の記録誌ができました。

機構シンポジウム2014の記録誌

2014年10月17日(金)、一橋講堂で行なわれた機構シンポジウム2014〜新たなステージに立ち、ともに未来を拓く〜の記録誌ができました。
講演内容をそのまま記載した講演集ではなく、内容のエッセンスを章立てにして、読みやすく、分りやすい読み物を目指して作成しましたので、ぜひご覧ください。

記録誌はこちらからご覧頂けます(pdf形式8.5MB
情報・システム研究機構ホームページ | (ダウンロード)

(コモンズURA 野水昭彦)

国立情報学研究所オープンハウス(研究所一般公開)を開催

国立情報学研究所2015オープンハウス喜連川優所長講演

国立情報学研究所(所長 喜連川 優、以下NII)は、 6月12日・13日の2日間、NIIオープンハウス2015(研究所一般公開)を開催しました。(後援:千代田区)

初日は、喜連川所長の開会挨拶と活動報告「新SINETへ向けて:全国・対米100ギガ化を目指す」の後、基調講演に角川 歴彦氏(株式会社KADOKAWA取締役会長)による「これからのメディアと教育」、中島 震教授(NII)による「見えざるシステムの伸びゆく手:ソフトウェア工学の方向」を行いました。「新学術領域研究発表」では「脳内身体表現の変容機構の理解と制御」をテーマに、「産官学連携交流会」では「AIの可能性:要素技術と応用」をテーマに企業関係者が多数参加し、NIIの研究活動に耳を傾けていました。

2日目は、一橋講堂で「NII研究100連発」を行いました。10名の研究者が、一人10の研究を7分半で発表するもので、白熱したプレゼンは参加者にとって多様な情報学に触れる貴重な機会となりました。当日は400名近い会場参加者に加え、株式会社ドワンゴの協力のもとニコニコ生放送でも生中継を行い、15,500名を超える視聴者がありました。また、初めての企画となる「小中学生のための情報学ワークショップ」を開催し、プログラミング講座やプライバシーを守る技術など、様々な体験ワークショップに190名を超える多くの小中学生が参加しました。このほか、高校生を対象とした「研究体験講座」「サイエンスライフカフェ」を開催し、幅広い年代層が情報学の一端に触れる催しとなりました。「研究体験講座」に参加した高校生からは、「限られた時間の中で模擬研究をしたのはとても貴重な体験だった」「情報学の研究は以前思っていたものよりも面白いと感じた」「研究は楽しいものであると実感できた」といった感想が寄せられました。

両日とも研究成果について約100のブースでデモ・ポスター展示を行いました。参加者からは「若い人も参加していたので活気があり頼もしかった」「難しいながらも研究者と直接話ができる機会がよかった」といった感想が寄せられました。2日間で1,500名を超える来場があり、アンケートからは、オープンハウスに参加した94%が「満足した」と回答をしていました。

当日の講演映像、研究成果発表のポスターは、一部を除き、NIIのホームページで公開しています。

国立情報学研究所 学術情報基盤オープンフォーラムを開催



国立情報学研究所(所長 喜連川 優、以下NII)は、6月11~12日、学術情報基盤オープンフォーラム「オープンサイエンスに向けた学術情報基盤」を開催しました。

フォーラムでは、オープンサイエンスの動向を踏まえながら今後の学術情報基盤に何が必要となるのかをテーマに、図書館、認証技術等を中心としたセッションが行われました。

イントロダクションでは、漆谷 重雄 NII学術基盤推進部 部長が「オープンサイエンスに向けた学術情報基盤」を発表した後、内閣府 真子 博 参事官補佐から「オープンサイエンスとは~内閣府『国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会』報告書から~」、大石 雅寿 国立天文台 天文データセンター センター長から「天文学におけるオープンデータ利用:歴史、機構、成果、そして将来」と題しそれぞれの分野からみた学術情報基盤への期待をお話いただきました。

パラレルセッションでは、大学・研究機関の情報基盤サービス構築において今後必要となるクラウド環境の導入についての説明や、CiNii Dや新たに始動したERDBなど学術コンテンツの新サービスの発表のほか、オープンサイエンスに向けた図書館の取り組みをテーマにしたセッションが行われました。

最後を締めくくるパネルディスカッションでは、フロアを含む参加者と活発な議論が繰り広げられ、今後の研究力強化の礎ともなる学術情報基盤のあり方をオープンに議論する場となりました。

当日の講演資料・講演映像や講演録は、一部を除き、NIIのホームページで公開しています。
http://www.nii.ac.jp/csi/openforum2015/

(NII研究戦略室)

遺伝研ホームページをリニューアル

国立遺伝学研究所ホームページリニューアル

遺伝研リサーチ・アドミニストレーター室は、発足時の最初のミッションとして遺伝研HPの刷新プロジェクトを立ち上げました。改訂作業に1年以上という期間を費やし、この度、新HPを公開することができました(http://www.nig.ac.jp/nig/ja/)。

旧HPは、コンテンツ数が数百ページに膨れ上がり、デザインや階層構造も非常に複雑なものとなっていました。「情報発信の土台を根本から作り直すことは、リサーチ・アドミニストレーター室の最初のミッションとして相応しい」2014年1月、私達はそのような考えを胸に秘め活動を開始しました。

HPのリニューアルは一筋縄ではいきません。膨大な情報量の中で、どれを強調し、どれを捨てるべきか決めなくてはなりません。そのためには、遺伝研の「研究・教育・事業」という3大ミッションについて正確に理解していなければなりません。関係者と齟齬がないようにすべく繊細な調整も必要です。また、HPコンセプトの実現には、プログラム、サーバー管理、デザイン等のエキスパートの参加も不可欠です。実行メンバーには私を含め4名が集まりました(遺伝研HPの運営に携わってきた遺伝研スタッフ、広報チームのデザイナー、サーバー管理のエキスパートでもあった研究者)。もちろん、この4名だけで作り上げたわけではありません。コンセプトの設計と実現の両面において他のメンバーはもちろんのこと、外部の協力者も必要でした。

告白すると公開日を幾度となく延期しました。問題にぶつかっては公開日の延期が余儀なくされ、その対策に多くの時間が費やされました。私達は、この先鋭的な新HPのデザインと機能を一日でも早く皆様にお披露目したいという一心で、慎重に、時には大胆に問題をクリアし、プロジェクトを進めてきました。

HPの刷新プロジェクトは、公開すれば完了というわけではありません。今後も細かな不具合の修正が必要です。しかし強調しなければならないことは、HPの刷新とは「研究力強化」一歩目にすぎないということです。情報発信の土台が完成した後は、「コンテンツ」を本質的に改善していかなければなりません。私達の挑戦はこれからも続いていきます。

「デザイン」と「使いやすさ」を改善するためにおこなわれた様々な試み

  • トップページから深部の情報へ直接アクセスできるように「プルダウンメニュー」を採用
  • 遺伝研の三大ミッション「研究、教育、事業(研究支援事業、モデル生物リソース)」を強調
  • 日本語サイトと英語サイトの情報量を同一にする
  • PC画面だけでなくスマートフォン画面にも対応
  • バナー広告を廃止することによって、シンプルなデザインを追求

(国立遺伝学研究所 来栖)

2015年度「遺伝研要覧」をリニューアル

国立遺伝学研究所要覧2015

遺伝研の情報発信の大きな手段は、ホームページだけではありません。「要覧」もその一つです。私達は、昨年の暮れから要覧のリニューアルに向けてプロジェクトを開始しました。これまでの要覧も素敵なデザインで作られており、内容全体についても高い評価を耳にしていました。しかしながら、私達が掛け替えのないと感じている「遺伝研の伝統・雰囲気」をもっと伝えられるのはないか、また、「三大ミッション」をより効率的に伝えられるのではないかとも感じていました。

今回のリニューアルで注力した点をご紹介します。
  • 遺伝研の三大ミッション「研究、教育、事業」の明確な切り分け
  • 遺伝研のヒストリーを強調
  • 研究所の環境を伝えるため、人物、建物、施設の写真をふんだんに使用

リニューアルされた本年度要覧をお楽しみ下さい。
リンク:http://www.nig.ac.jp/nig/pdf/about_nig/youran2015.pdf

(国立遺伝学研究所 来栖)

「地球の歴史は地層に、生物の歴史は染色体にかかれている」、遺伝研の歴史はどこに?

遺伝研年報第一号

遺伝研の要覧(年報)は、1949年に第一号が発刊されています。

この度、現在までの全ての要覧(年報)がPDF化され、遺伝研HPで公開することができました。記事タイトルの一文「地球の歴史は地層に、生物の歴史は染色体にかかれている」は、木原均 第二代所長のお言葉です。

この機会に是非ご覧頂き、遺伝研の歴史と遺伝学の進化をお楽しみください。

遺伝研年報第一号
リンク:http://www.nig.ac.jp/nig/ja/about-nig/yoran

(国立遺伝学研究所 来栖)