Monthly Archives: 6月 2015
第3回 ROIS Science Cafe@情報ひろば を開催

今回の講演者は、国立情報学研究所の大向一輝准教授。国立情報学研究所では、本イベントのある週の週末に2日連続の「オープンハウス&学術情報基盤オープンフォーラム2015」を控えており、今回の講演はいわばその予告編として、学術基盤「SINET5」の話題も交えて行われました。
講演のタイトルは、”「研究力強化」を支援し、研究をつなぐ、学術データ&ネットワーク”。日々の生活に身近なインターネットの概略、データ量の増大を体感できる具体例などから、徐々にネットワークのイメージをつかみ、理解を深めていき、学術ネットワークの現在へとつなぐ構成。研究だけでなく、ネットワーク構築・運用のサービスにも関わるからこそ見えてくる、さまざまな課題や将来像もご紹介いただきました。
今回は、文科省情報ひろばホームページ(http://www.mext.go.jp/joho-hiroba/event/index.htm)にも開催告知を掲載いただき、この効果もあってか、定員の30名近いご来場者を迎えることができました。今回の実施を、今後の広報企画にも活かしていきたいと考えます。
(池谷瑠絵)
太田朋子名誉教授のクラフォード賞受賞にともなう広報活動

クラフォード賞はノーベル賞を補完する位置づけの賞とされています。具体的にはノーベル賞と同じくスウェーデン王立科学アカデミーから、ノーベル賞が対象としない基礎的な研究に対して授与されます。副賞の金額はノーベル賞の4分の3にあたる600万スウェーデンクローナで、国内では3人目、大阪大学の岸本忠三元総長と平野俊夫総長に続く受賞となりました。
この受賞は日本の栄誉としてできるだけ広くご報告すべきと考えましたが、第一の関門は、ストックホルムでの授賞関連行事の様子をレポートする手段でした。ノーベル賞授賞式には同行者がつくのが通例だそうですが、今回はつかないことになりました。こういう場合どうすればよいのか、多くの方に相談させていただきました。最終的に日本学術振興会(JSPS)ストックホルム研究連絡センターの皆様が授賞関連行事に出席してすばらしい写真をたくさんお送りくださいました。その一部は遺伝研ウェブサイトでもご覧いただけます(こちらから)。授賞式直前にも賞本部と密に連絡調整してくださったJSPSの皆様に、この場をお借りして改めて深く感謝申し上げます。
第二の関門は記者の方々への報告手段でした。帰国後に賞状とメダルを前にした報告の場を設けたい、しかし太田博士の身体的負荷を考えると東京でなく三島で開催したい、という趣旨で、現担当者では初の試みとなる遺伝研での記者会見をひらくことになりました。果たして記者の方は来られるのか、一同とても心配しましたが、当日は天候にも恵まれ、7社の方々、うち3社の方は東京からお越しいただきました。翌日以降、6紙の新聞紙面と13件のウェブサイトに記事をご掲載いただき、なんとか国内に広くご報告ができたかと一同安堵しました。
多くの方々のご協力により、経験の少ない類の広報活動も無事におこなうことができましたが、自分に足りない点に直面する機会でもありました。また、太田博士が当時「じっくりと考える時間があった」というお話にも考えさせられるものがありました。これからも遺伝研やROISから優れた研究成果が生産され続け、その内容が色々な意味で社会に広がっていく助けとなるように、これからも尽力してまいります。
(伊東真知子)
平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を2件同時受賞!

昨年度に初めて手掛けた書類作成支援がまたひとつ、いや二つ実を結びました!
平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を、宙空圏研究グループの片岡龍峰准教授と生物圏研究グループの渡辺佑基助教がそれぞれ受賞しました。本申請にあたり、研究戦略企画室では推薦書類の作成に関する支援を行ないました。研究者の研究業績が評価されて受賞に至ったことは言うまでもありませんが、研究戦略企画室の書類作成支援によって研究者個人や所の実績に貢献することができ、喜びもひとしおです。
・受賞業績名
片岡龍峰准教授「宇宙天気予報の革新と新観測技術による高度化に関する研究」
渡辺佑基助教「バイオロギング手法を用いた海洋捕食動物の生態学的研究」
・国立極地研究所ウェブページ ニュースとお知らせ
〜片岡龍峰准教授、渡辺佑基助教が「平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」の若手科学者賞を受賞〜
http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20150408.html
(礒野靖子)
女性研究者活動支援室の設置

平成26年度に情報・システム研究機構が女性研究者研究活動支援事業(一般型)に採択されたことを受けて、国立極地研究所では平成27年4月1日に女性研究者活動支援室を設置し、礒野URAが室員(兼務)となりました。これからますます研究支援や研究環境の整備等に取り組んでいきます。
(礒野靖子)
大学共同利用機関としての貢献を示すために
極地研・統数研統合事務部 企画グループ(極地研 学術振興担当)が主導して、共同研究・研究交流等による実績データを示すウェブページを作成し、平成26年度末から公開を開始しました。これは国立大学を中心とした国内の大学に対して、大学共同利用機関としての極地研の貢献を示す取り組みの一つです。
ウェブページでは、論文の共著数、共同研究の人数、研究者や大学院生の受入れ実績、共同利用設備の利用数、データベースの利用数を大学ごとに示しています。研究戦略企画室では、論文の共著機関分析(国立極地研究所に所属している研究者が主著となっている論文において、共著者の数を所属大学・機関別に集計)および論文の主著機関分析(国立極地研究所に所属している研究者が共著となっている論文において、主著者を所属大学・機関別に集計)を行ないました。
現在は平成25年度のデータを掲載しており、これから徐々に内容を追加していく予定です。どうぞご覧ください。
国立極地研究所ウェブページ
国立大学等との共同研究・研究交流等による実績データ
http://www.nipr.ac.jp/kyododata/

(礒野靖子)