Monthly Archives: 4月 2015
NII SEEDS「時代を躍進するNII研究者による研究シーズ集」 2015年度版
詳細:http://www.nii.ac.jp/userdata/seeds/index.html
(NII研究戦略室)
NII 産官学連携塾(第1回)を開催しました
3月24日(火)に第一回NII産官学連携塾が開催されました。
NII産官学連携塾は、情報学における最先端の研究動向を取り上げ、受講者の方々への「技術者と活用ユーザ」の双方の交流を通して、個々が取組むビジネスあるいは研究開発の洞察力を涵養するための試みとして、この度新たに設けられた公開講座です。
第一回は、画像・映像検索を専門とする佐藤真一教授(コンテンツ科学研究系)を講師として「画像の意味解析」をテーマに90分の講義が行われました。
講義ではまず、そもそも「画像の意味理解は可能か」という問題が提示されました。膨大な画像・映像データの検索技術はメタ情報のテキスト検索に依存し、現在はテキスト情報を持たない多くの画像が検索対象外となっています。
佐藤教授は1970年代に始まり現在に至る画像意味理解の歴史から、意味を処理に組み込むか、コンピュータに搭載するかで揺れ続けた画像認識研究について解説。最新の研究成果として、昨年の国際会議において検索精度で世界1位となったNIIの特定物体検索技術に関する研究についても紹介しました。
ビッグデータと高速な技術、つまり先進的な統計手法や機械学習技術の活用によって画像検索の研究も次の局面を迎えています。佐藤教授は「技術の正しい組み合わせと正しい使い方について検討すべき時にある」と述べて講義を締めくくりました。
初回に関わらず、講義には40名近くのビジネスパーソンが参加。画像・映像に携わるメーカー企業の方のほか、メディア関係者にも多く参加いただきました。講義後は、社会的実用性の高さや高精細映像の可能性について議論が行われ、実務に活かせる知識として、最新研究に高い関心のあることがうかがえました。
技術の進展状況や適用方法についての情報提供を通して、「技術者と活用ユーザの交流」という視点からの交流を深めることのできるNII産官学連携塾。この交流がイノベーション創出・社会課題解決へとつながるよう、これからも魅力的なプログラムをご用意いたします。
第二回は5月20日(水)の開催を予定しています。詳しくはNII公式ウェブサイトをご覧ください。
詳細:
NII産官学連携塾
http://www.nii.ac.jp/research/iga/juku/
NII SEEDS:佐藤 真一
「実放送映像による実践的アプローチと大規模映像アーカイブからの知識発見」
http://www.nii.ac.jp/userdata/seeds/sato_shinichi.html
(NII研究戦略室)


NII で「CREST/さきがけ プレゼン&ライティング講座」を開催
3月24日、若手研究者を対象に「CREST/さきがけ プレゼン&ライティング講座」を開催しました。
本位田副所長からの「若い研究者からの挑戦を」という開講挨拶に続き、野水 ROISシニアURAからのレクチャーでは、戦略目標、研究領域についての概説や応募のポイントについて解説が行われました。
また、NIIのCRESTおよびさきがけの経験者である米田教授、宇野教授、坊農准教授、宮尾准教授からは、実際に押さえておくべきポイント、目標達成へのアイデアやアプローチ、研究代表野リーダーシップの大切さ、継続的な課題発見の必要性など、自らの経験をふまえたレクチャーを行われました。
参加者からは積極的な質疑応答が交わされ、CREST/さきがけへの申請に意欲的に取り組む姿勢を見せていました。研究戦略室では申請にかかるサポートに取り組んでいきます。
(NII研究戦略室)

野水シニアURAのトークより

国立情報学研究所 宇野教授の講演より
2015年3月のリサーチコモンズWebSiteは英語版も公開

「データ中心科学リサーチコモンズwebsite」は、2015年度、英語版を公開します。これまでの毎月10日に公開しているプロジェクト/データベースの最新の研究成果をご紹介する記事「Research View」も、日本語版を公開後、英語化して公開します。ぜひ所内に周知をお願いいたします。
さて2014年3月のResearch Viewは、東北から北海道にかけての地域でとても親しまれてきた魚「イトヨ」の話題。生物の「ヘンテコリン」までの多様さを、ゲノム解析、実験などさまざまな手法で解明する研究が進められています。
■Research View 017
多様なる野外生物たちの戦略と進化。
[システムズ・レジリエンス]北野潤 国立遺伝学研究所・特任准教授
英語版:Evolutionary Strategies of Diverse Wildlife
■researchmapつながるコンテンツでは……
つながるコンテンツ | 可能性を照らす道 10
本当に知りたいための定性調査
岩村暢子 キユーピー株式会社200Xファミリーデザイン室 顧問
(池谷瑠絵)
「情報ひろば」でサイエンスカフェを開催

東京都区内はあいにくの雨で迎えた去る4月13日、情報・システム研究機構は文部科学省旧庁舎「情報ひろば」1F ラウンジにおいて、サイエンスカフェを開催しました。
本サイエンスカフェは、4月1日から7月末まで同3階で開催中の「企画展示」に関連して4、5、6月の第2月曜日・全3回シリーズで行う催しの第1回。講演者は、本年度の科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞したばかりの、国立極地研究所 渡辺佑基助教。「新しい技術で、野生動物の日常を解明する〜バイオロギング手法を用いた海洋捕食動物の生態学的研究〜」と題し、動物の体に記録計をとりつける「バイオロギング」と呼ばれる手法とその最新の研究成果を紹介しました。
小型ビデオカメラが動物たちの”目線”で捉えた、生命の魅力あふれる捕食行動の動画や、魚が泳ぐ速度のデータなどの具体例が次々とスクリーンに映し出され、参加者たちは、ペンギンをはじめ海鳥・哺乳類・魚類などの大型捕食動物たちが環境へ適応する様子を実感できたようです。
会場はこのスクリーンを中心に、科学者をまるく囲んで、自由に議論ができる雰囲気づくりを配慮。講演終了後の質疑応答では、極域・魚類への知識を基にした質問も数多く寄せられ、活況のうちに閉会しました。第2回は5月11日(月)、”「研究が正しいかどうか」は、なぜわかる?”と題して、統計数理研究所の丸山宏教授が講演します。ぜひご来場ください。(詳細はこちらから)
(池谷瑠絵)
文科省「情報ひろば」にて企画展示を開催

文部科学省「情報ひろば」(千代田区霞が関・旧文部省庁舎3階)で、4月1日(水)から、”「研究力強化」を支援し、研究をつなぐ、学術データ&ネットワーク”をテーマにした企画展示を開始しました。
本展示は、情報・システム研究機構および直轄センター(新領域融合研究センター、ライフサイエンス統合データベースセンター)に加え、機構4つの研究所(国立極地研究所、国立情報学研究所、統計数理研究所、国立遺伝学研究所)が共同で取り組んだもの。ビッグデータ時代を背景とした学術データベースの活用や解析ツールの開発、オープンサイエンスへ向けた学術ネットワークのインフラやその運用など、大学共同利用機関として取り組む学術データ&ネットワークの具体例を体験的に理解できる展示としました。
白を基調としたブースには、機構+4研究所のポスター展示や動画による解説に加え、タッチパネル操作で、日本地図上にネットワークの動画が映写されるプロジェクターを設置。また当機構が目指す「データ中心科学」を象徴した地球儀や、4研究所のジオラマ等のコラボレーション的な立体展示も行いました。「研究力強化」を支える共同利用・共同研究の取り組みを、ぜひご体験ください。
場所:文部科学省旧庁舎「情報ひろば」 3F 企画展示室
(東京都千代田区霞が関3-2-2 旧文部省庁舎)
交通:銀座線「虎ノ門」駅11 番出口直結、千代田線・丸ノ内線・日比谷線
「霞ヶ関」駅A13 番出口徒歩5分
※入場無料、開館は10時〜18時。入館は閉館の30分前まで。土日・祝日休館
※平成27年7月末まで展示予定
■情報ひろばへのアクセス
http://www.mext.go.jp/joho-hiroba/access/
■文部科学省 | 情報ひろば 企画展示室
http://www.mext.go.jp/joho-hiroba/sp/
■文部科学省 報道発表 | 文部科学省における大学・研究機関等との共同企画広報の実施〜文部科学省ミュージアム「情報ひろば」企画展示等【三重大学、東海大学、情報・システム研究機構】〜
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/27/03/1356142.htm
(池谷瑠絵)