Monthly Archives: 2月 2015
リサーチ・アドミニストレーター研修への参加

公益財団法人未来工学研究所が開催した「リサーチ・アドミミニストレーター研修会」に参加しました。この研修会は文部科学省委託「「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」(スキル標準や研修・教育プログラムを活用した人材育成)のための調査分析」事業の一環として開催されたもので、平成26年12月2、3、9日と平成27年1月22、23、26日の全6日間の日程でした。そのうち、私は後半の3日間に参加することができましたので報告します。
研修会はリサーチ・アドミニストレーターの初・中級者を主な対象としており、1コマ90分、1日5コマ(!)の講義内容は「大学における安全保障輸出管理」「利益相反論」「研究活動と広報」「研究倫理総論」「大学とコンプライアンス概論」「研究プロジェクト企画手法概説」など多岐にわたっていました。
どれもその分野に長く携わる方が講師として登壇されており、テキストには載っていない実経験の話を交えながらの講義は大変興味深かったです。なかでも、直接関連のある広報関連の講義(3コマ)や、ワークショップ形式の研究プロジェクト企画手法概説はとても参考になりました。
リサーチ・アドミニストレーターの業務内容は各機関や個人によってさまざまです。私も今年1年間で手掛ける業務の幅はぐんぐんと広がっています。今回の研修のように幅広い基礎知識を学ぶ機会があれば、新しい業務に携わったときに自分が活躍できる幅を広げることができ大変有意義だと感じました。
(礒野靖子)
留学生に届け!

遺伝研で学ぶ大学院生のおよそ3割は留学生です。研究は国境や母語とは関係なく進められるものであり、世界中の研究者とのコミュニケーションが重要なので、さまざまな国から留学生が集う環境は、研究者の卵である大学院生にとって大切なものであり、ひいては研究力強化につながるものです。
遺伝研・総研大遺伝学専攻では、一人の学生の指導を複数の教員が担当する制度や、論理的で効果的なプレゼンテーションを英語でおこなうための講義を設けたほか、すべての講義に加えて事務連絡も英語でおこなうなど、国際的にみても競争力のある教育制度を整備してきました。特に海外からの学生に対しては、10週間の研究体験プログラムや複数の奨学金制度が設けられています。しかし世界に向けた情報発信は簡単ではなく、応募学生の出身国や大学をより広げることが課題でした。
そこで、遺伝研で受けられる教育についてより多くの国の学生さんに知ってもらうために、既存のウェブページに加えて新しいポスターとリーフレットを作成し、約30か国・120か所の大学等にお送りしました。1月下旬に締め切られた研究体験プログラムには、昨年の2倍近い応募がありました。現状分析と改善を進め、より多くの多様な学生さんに遺伝研という研究環境に目を向けていただけるよう目指します。
(伊東真知子@国立遺伝学研究所)
NIIの平成27年度共同研究の公募

<近年、情報学には、人と社会に今までにない実価値を生み出す新しい理論、方法論、応用展開(未来価値)が求められています。そのような研究のさらなる推進と他の学問分野との連携による研究の開拓を進めるため、NII内外の研究者からの共同研究を募集しました。
共同研究の公募では、「戦略研究公募型」、「研究企画会合公募型」及び「自由提案公募型」の3種類の公募を行い、「戦略研究課題」では、「オリンピックのための IT」「IT による食と健康」「教育と IT」「ICT 基盤を変革させるアーキテクチャ」「ダイナミック環境下における知的問題解決」「実世界理解のためのフィールドインタラクション」「自治体と大学との連携によるデータ駆動型公共政策科学」のテーマを設置しています。
現在、研究戦略室では共同研究提案の申請審査業務に携わっています。
(NII研究戦略室)
2015年2月のリサーチコモンズWebSiteから

「リサーチコモンズwebsite」では、データ中心科学リサーチコモンズ事業のプロジェクト/データベースの最新の研究成果をご紹介する記事「Research View」を毎月10日に公開しています。
2015年2月のResearch Viewは、人間・社会データのデータベースのなかでも、公的統計データの「2次利用」に関連した最新の成果を、椿広計統数研副所長・教授に聞きました。
■Research View 016
統計データを社会に活かす未来像。
[人間・社会データ] 椿広計 統計数理研究所副所長・教授
■researchmapつながるコンテンツでは……
北海道から九州に至る日本の広い範囲に分布し、春になるとびゅんと伸びた茎の先に小さな白い花をつける「シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana) 」。近年、生物学の実証研究に欠かせない「モデル生物」のひとつです。このシロイヌナズナを使った形態形成をはじめ、分子遺伝学的知見を元に幅広い研究手法を駆使する、東京大学の塚谷先生にお話をうかがいました。
つながるコンテンツ | 可能性を照らす道 10
「好き」は仕事になりますか?
塚谷裕一 東京大学 教授
(池谷瑠絵)
NIIが提案する産官学連携活動を紹介
NIIは情報学分野の研究と情報基盤事業に取り組み、社会が抱える課題を解決する実践的な研究開発の推進を目指しています。そのためには産官学の連携が不可欠であり、一層の連携強化を推進するため、企業や自治体の皆様のご要望に沿えるよう産官学連携活動を推進してまいります。
(NII研究戦略室)

NIIが提案する産官学連携活動をウェブページでもご紹介しています。

ホームページはこちらから http://www.nii.ac.jp/research/iga/