スパコンの国際会議「SC14」に参加

統数研_SC142014参加
2014(平成26)年11月16日(日)〜21日(金)の期間でErnest N. Morial Convention Center(米国・ニューオーリンズ)において開催されたSC14(International Supercomputing Conference)に参加してきました。SCはACMとIEEE Computer Societyによって毎年開催されているスーパーコンピューティングの国際会議です。

統数研は2006年からブース展示を行っています。今年も主にデータ同化研究開発センターが中心となって春頃から準備が進められ、URAは今年新しく稼働開始した3台のスパコン紹介ポスター作成などで協力しました。会期中は季節外れの寒波に見舞われ、肌寒いなかでの開催となりましたが展示会場は熱気に溢れ、統数研ブースにも多くの参加者が訪れ、研究内容や統数研の計算機資源活用の実態などについて情報交換を行いました。また、来場者には研究所の要覧や国民性トランプなどの配布物をいれたエコバッグが配られました。

この統数研ロゴマークが入ったエコバッグは例年SCの日程にあわせて作成され、今年の色は開催地の米国南部の雰囲気にあわせショッキング・ピンク(写真内左下)となっています。毎年色が変わるこのエコバッグはSC参加者にも非常に好評でコレクターが現れるほど人気のあるアイテムとなっています。

次回SC15はテキサス州オースティンで開催予定です。

(本多 啓介)

科学プレゼンテーション講習会「プレ禅道場」

2014遺伝研_プレ禅道場
2014年11月18〜20日、遺伝学研究所にて科学プレゼンテーション講習会「プレ禅道場」を行いました。

本講習会は、遺伝研発の「研究者による研究者のための科学プレゼンテーションカリキュラム」のエッセンスを紹介するものです。

3日間のコースは、『プレゼンとは何のためにやるのか?』ではじまり、分かりやすいストーリーの組み立て方、理解度を上げる話し方、といったテーマの講義のほか、自分の発表に対して科学者集団(プレ禅道場師範)からコメント・感想を得て『自分という研究者』を振り返る機会になるような内容も含まれています。

初めての開催となった今回のコースの参加者には、ポスドク、教員などの研究者だけでなく、ライティングプログラムやURAの関係者も含まれており、「研究発信力強化」と「研究力強化」の両方の観点から注目していただけたようでした。

参加者の方には発表あり、宿題ありのハードな3日間だったかと思いますが、皆様の今後の活動に参考になれば嬉しいです。

(国立遺伝学研究所 小林百合)

JACST研究機関合同プレゼン会に参加しました。

2014秋季_JACST研究機関合同プレゼン会
2014年11月20日、海洋研究開発機構 東京事務所(内幸町)にて行われたJACST研究機関合同プレゼン会に4研究所+機構が参加しました。

遺伝研は、伊東(URA室)による最新の研究成果のプレゼンテーション。リサーチコモンズプロジェクトでご活躍の岡彩子先生木村暁先生のご紹介もありました。

つづいて、3研究所+機構合同のプレゼンテーションでは、現在統数研で推進する大学共同利用機関としてのスパコンの役割や提供サービスについて、そしてビッグデータ時代ますます役割を増す情報学に関連して情報研の最新研究などをご紹介。また比較的メディア掲載の多い極地研については、データ取得の技術的問題や解析の課題など、成果への道のりや意義なども併せてご紹介しました。プレゼンテーションには、北村(統数研シニアURA)、礒野(極地研URA)、小濱(極地研広報室)、岡本裕子(情報研URA)が協力し、今回は池谷(コモンズ)が発表を担当いたしました。

遺伝研を除くメンバーはみな初めてのプレゼン会参加でしたが、とあるTV番組制作の方から「大学共同利用機関っていうものがあるんですね」とのご感想をいただくなど、各人がそれぞれの成果を持ち帰ったものと思います。

それにしても、メディアの方に「へえ〜」と興味を持っていただくのはなかなかの難題。研究所ごとに引き続き個性ある広報戦略を開発していくことこそが、研究成果をより広める鍵ではないかと感じました。

(池谷瑠絵)

H26年度度第6回URA合同ミーティング終了

H26年度第6回URA合同ミーティング
2014(平成26)年11月13日(木)、統計数理研究所にてURA15名および関係者が参加し、H26年度第6回URA合同ミーティングが開催されました。全体討議に加えて、グループディスカッションでの議論や発表も行われ、活発な意見交換の機会となりました。

(統計数理研究所・URA ステーション)

2014年11月のリサーチコモンズWebSiteから

リサーチコモンズWebSite | rv013

「リサーチコモンズwebsite」では、プロジェクト/データベースをご紹介する記事「Research View」を毎月10日に公開しています。

さて、2014年11月のResearch Viewは、[社会コミュニケーション]プロジェクトの津田博史教授(同志社大学)にお話をうかがいました。ご専門は「金融」。この立場から、現在、京都市にある宿泊施設の稼働率等の観光データに取り組んでいます。ウェブ上にあるオープンデータを解析することにより、いかに経営や経済など、ミクロからマクロに至る金融指標に活かすか、最近に金融の動向などを交えながら、お話しいただきました。

■Research View 013
オープンデータ×金融のチャレンジ
[社会コミュニケーション]津田博史(同志社大学・教授)

■researchmapつながるコンテンツでは……
家庭用インクジェットプリンタで電子回路が印刷できる!?──研究開発を行った東京大学 川原圭博准教授にお話を聞きました。ユビキタスとは、コンピュータとリアルワールドとの接点が見えるところでもあります。そこから今までにない発想の「ものづくり」が生まれるチャンスがあるのではないか、と川原先生。たとえばセンサーが紙吹雪ぐらい小さくて安くできるようになったら?……続きは、ぜひresearchmap上でご覧ください。

つながるコンテンツ | 可能性を照らす道 7
「紙吹雪みたいなセンサーを世界に撒こう。」
川原圭博 東京大学 准教授

(池谷瑠絵) 


女子高校生向けワークショップにNII宇都宮准教授が登壇。

国立情報学研究所 女子高校生向けワークショップ
11月9日(日)、東京都立戸山高等学校にて、理系女子高校生のためのワークショップ「The 1st Symposium for Women Researchers」が開催されました。パネルディスカッションには、NIIから情報学プリンシプル研究系 の宇都宮聖子准教授が登壇しました。

本イベントでは、理系分野に対する興味・関心を高めるため、現役の大学生・大学院生や研究者と高校生が交流することを目的に、高校生によるポスター発表などが行われました。ポスター発表の研究分野は地学、化学、生物、物理など多岐にわたり、高校生自らが積極的に研究内容を発表していました。

「女性研究者の研究と日常ーとある一日」と題したパネルディスカッションでは、登壇者の実際の大学生活や研究生活がどのようなものか、また「世界中の科学者と世代を超えて対等に討論し切磋琢磨することが研究の醍醐味」「挑戦し、失敗を楽しんでほしい」など、多様な視点からのアドバイスを交えながら、科学の楽しさ、研究の面白さを高校生に伝えていました。

(NII研究戦略室)