大学共同利用機関シンポジウム2014

大学共同利用機関シンポジウム2014
大学共同利用機関シンポジウム2014〜研究者に会いに行こう! 日本の学術研究を支える大学共同利用機関の研究者博覧会〜が、下記のとおり開催されます。

日時:2014年 11月 22日(土)12:00 ~ 17:00
場所:東京国際フォーラムB7
ホームページ:http://www.nibb.ac.jp/inter2014/

研究者になりたい!最新の研究成果を知りたい!研究者と交流したい!そんな方々におすすめのイベントです
事前申込み不要・どなたでもご参加いただけます

[プログラム]
研究者が研究と自身のキャリアパスを語るトークセッション(13:00〜16:00)
藤森 俊彦(自然科学研究機構 基礎生物学研究所 教授)
「動物のからだの形づくりを探る」
キーワード 発生生物学、細胞分化、顕微鏡技術、哺乳類胚、工作

阿部 健一(人間文化研究機構 総合地球環境学研究所 教授)
「僕が熱帯林研究を続ける理由(わけ):生物学から人間学へ」
キーワード フィールドワーク、「森の人」、文理融合、昆虫少年の未来、設計科学

千田 俊哉(高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 教授)
「分子と生物:大型放射光で読み解く生命活動のしくみ」
キーワード 分子、細胞、X線、遺伝子、氏より育ち?

新井 紀子(情報・システム研究機構 国立情報学研究所 教授)
「人工知能グランドチャレンジ:ロボットは東大に入れるか」
キーワード 人工知能、自然言語処理、ロボティクス、 数式処理、科学技術の社会的影響

(コモンズURA)

横浜翠嵐高校のみなさんが校外研修の一環で来所

10月21日(火)、神奈川県立横浜翠嵐高校の校外研修の一環で、同校の高校1年生20名、引率教諭1名の計21名が本研究所に来所しました。

当日のプログラムは、渋澤極地研・統数研統合事務部長による「大学共同利用機関及び統計数理研究所」の紹介と概要説明に始まり、続いて数理・推論研究系 加藤昇吾准教授による「マウス活動量データの統計解析」、データ同化研究開発センター 齋藤正也特任助教による「感染症の数理」、統計思考院 高橋啓特任助教による「研究所における研究者」と題した講演がそれぞれ行われ、生徒さんたちは熱心に聴き入っていました。最後に、URAステーション本多啓介URAによる「スーパーコンピュータ」の説明と、計算機室の施設見学案内がありました。

一般の生活では普段なかなか目にする事のないスパコンの見学や、若手研究者の研究紹介を聴くという今回の体験が、生徒さんたちの将来の進路や職業の選択に繋がることを期待してご案内した1日でした。

統数研URAは、所内広報室とともに本件に係る運営実施サポートを担当しました。

(統計数理研究所URAステーション)

横浜翠嵐高校見学案内1

横浜翠嵐高校見学案内:統計思考院 高橋啓特任助教による「研究所における研究者」講演
横浜翠嵐高校見学案内2

横浜翠嵐高校見学案内:「スーパーコンピュータ」の説明と、計算機室の施設をご案内する本多URA

統計数理研究所子ども見学デー2014の開催

10月18日(土)統計数理研究所子ども見学デー2014が開催されました。

当日は、立川市・立川観光協会主催の立川体験スタンプラリーとの同時開催で、爽やかな秋晴れの中、近隣から383名もの来所者がありました。

統数研コーナーでは、(1)「当ててみよう!水槽の中に白玉・黒玉はいくつある?」と題したランダムサンプリングの実験、(2)最強の「じゃんけんアプリに挑戦」、(3)研究所紹介ビデオ上映、といったプログラムが行われました。今年は特に、サンプリング実験において、画像解析の技術を駆使した計測装置が新たに導入され、カメラで瞬時に球の個数を計測する様は、参加者に興味を持っていただけた様子でした。

各プログラムを通じ、少量のサンプルをもとに10万個中の黒球の個数がどのように推定されるのか、じゃんけんで出す手の確率がどのように変化していくのか等、幼児から大人まで幅広い年代の方々に、統計学の一端に触れ親しんでいただく良い機会となりました。

統数研URAは、所内広報室とともに本イベントの運営実施サポートを担当しました。

(統計数理研究所URAステーション) 

統計数理研究所子ども見学デー2014

「じゃんけんアプリに挑戦」

統計数理研究所子ども見学デー2014

体験にエントリーするご来場者のみなさん
統計数理研究所子ども見学デー2014

「当ててみよう!水槽の中に白玉・黒玉はいくつある?」

情報・システム研究機構シンポジウム2014開催終了

情報・システム研究機構シンポジウム2014
去る10月17日(金)一橋講堂(東京都千代田区)において、「情報・システム研究機構シンポジウム2014ー新たなステージに立ち、ともに未来を拓くー」を開催し、約350名の方々にご来場いただき、盛況のうちに閉会しました。

関連記事:情報・システム研究機構シンポジウム2014参加受付開始(2014.09.11)

機構設立10年にあたる今年は、「これまでの10年」を振り返る前半と、「これからの10年」を見据える後半の2部構成のプログラム。その合間には、隣室の中会議場にて約1時間のリサーチコモンズおよび各研究所の研究活動を紹介するポスター・セッションが行われ、活発な意見が交わされました。

前半はまず、常盤豊 文部科学省研究振興局長から来賓のご挨拶をいただいた後、初代機構長の堀田凱樹名誉教授(ROIS)から「法人化をチャンスと捉えるには?」の講演。続いて、設立直後に発足した新領域融合研究センターの足跡を振り返り、立上げの苦労話や現在の研究成果との結びつきを報告する3つの講演が行われました(国立遺伝学研究所 城石俊彦副所長、国立極地研究所 伊村智教授、統計数理研究所 中野純司教授)。

後半は「大学共同利用機関法人としての機能強化〜データ中心科学の国際拠点を目指して〜」というテーマのもと、北川源四郎機構長が壇上に立ってロードマップを示すことからスタート。続いて、金出武雄カーネギーメロン大学教授/元産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター長による招待講演「ロボティクスとビッグデータ」、元Google米国本社副社長兼Google日本法人社長の村上憲郎氏による「データ中心科学の推進と機構への期待」が行われました。この頃には、会場は立ち見が出るほどの盛況となり、さらに若手研究者代表による2つのトーク(統計数理研究所調査科学研究センター 稲垣佑典特任研究員、国立情報学研究所 鯉渕道紘准教授)、そして最後に丹羽邦彦機構長補佐による閉会挨拶が会を締めくくりました。

(コモンズURA)

科研費意見交換会を開催しました

季節のイメージ201409

平成26年9月24日、研究戦略企画室主催で国立極地研究所科研費意見交換会を開催しました。参加者は25名で、まず初めに中村室長から研究計画調書作成に関する留意点やポイントなどについての説明があり、研究戦略企画室内で調査した所内の申請状況や申請の多い細目の審査員なども紹介されました。

その後の意見交換では、調書のエフォート部分はどう書けばよいか? 応募の細目はどのように決めているのか? など多岐にわたる質問が出されました。これに応えて、参加した研究者や審査員経験者から、それぞれの経験を踏まえたアドバイスが挙がり、貴重な意見を聞くことができました。

最後に事務から公的研究費の適正な管理に関する説明を行い、意見交換会を終了しました。これからの調書作成に役立てばと思います。

(礒野 靖子)

中間圏・熱圏・電離圏(MTI)研究会への参加

季節のイメージ201409_sky

平成26年9月22〜23日、中間圏・熱圏・電離圏(MTI)研究会に参加しました。この研究会は、名古屋大学太陽地球環境研究所、情報通信研究機構、国立極地研究所の共同主催によるものです。研究会の名前にもなっているMTIの領域とは、地球大気の高度50kmから1000kmくらいの超高層の大気を指しており、研究者は地上や衛星からの観測、数値モデリング、理論などの側面から研究を行なっています。2日間にわたる研究会では最新の研究成果が紹介され、将来計画についても議論しました。私がこれまで関わっていた研究コミュニティでもあることから、今回の口頭発表では、博士論文の研究成果報告と併せて、URAについても紹介しました。

研究会の合間には「URAって何をするの?」と尋ねられることも多くあり、他の大学や機関の研究者にURAを知ってもらう良い機会となりました。また、URAという職があることを初めて知ったという学生もいました。研究所内の活動にとどまらず、様々な研究コミュニティに対してもURA職の周知などを進めていく必要があるなと感じました。

(礒野 靖子)

科研費獲得の方法とコツセミナーへの参加

平成26年9月6日、エディテージ主催の「科研費獲得の方法とコツセミナー」に参加しました。講師は「科研費獲得の方法とコツ」の著者である児島将康氏です。科研費の最近の状況に始まり、具体的な調書の書き方に関する解説などを聞きました。長時間にわたるセミナーでしたが、とても丁寧でわかりやすく大変参考になりました。

(礒野 靖子)

末松安晴 元国立情報学研究所長 日本国際賞受賞記念講演会

9月29日(月)、一橋講堂にて、末松安晴 元国立情報学研究所長日本国際賞受賞記念講演会を開催しました。

末松先生は、大容量・長距離光ファイバー通信に必要とされる性能を予見し、理論と実験を組み合わせることで、通信用半導体レーザに新たなパラダイムをもたらしました。世界を先導する先生の業績は、現在の情報化社会の基盤形成に必要不可欠な貢献であったといえます。

末松先生の受賞を契機に、情報通信技術、情報システム科学、情報学と、近年のビッグデータの研究実用化や事業化を大いに刺激し、我が国の知的情報・知識サービス産業の創成に向けたイノベーションを誘発することを目的に、産官学協働の記念講演会「光通信、ビッグデータ、そして豊かなネット文化」を開催しました。

講演では、株式会社ドワンゴ 川上 量生 代表取締役会長、日本電信電話株式会社 篠原 弘道 代表取締役副社長、独立行政法人情報通信研究機構 坂内 正夫 理事長、NII喜連川 優 所長に続き、末松安晴 元NII所長による「光通信技術 基礎からビジネスへ」と題した講演が行われました。

講演で末松先生は「現在の光通信は多くの先人達の叡智に学び、それを礎に開拓されてきた」と語り、「新しい技術は技術システムとして社会に定着する。研究者の方々には、未来社会に定着させるべく、新しい技術システムの開拓に挑戦し泥臭い研究を進めていただきたい。それのみが、未来を先回りし、引き寄せ、社会を活発にできる」と若い研究者にメッセージを送り、講演を締めくくりました。

講演やパネルディスカッショには、産官学の各分野から多くの聴衆が参加し、熱心に耳を傾けていました。

(研究戦略室) 

末松安晴 日本国際賞受賞記念講演会パネルディスカッション

末松安晴 日本国際賞受賞記念講演会
末松安晴先生のご講演


末松安晴 日本国際賞受賞記念講演会パネルディスカッション

パネルディスカッションの様子

URA合同シンポジウムに参加(国立情報学研究所)

第4回URAシンポジウム・第6回RA研究会NII

9月17日(水)・18日(木)に北海道大学で開催された「第4回URAシンポジウム・第6回RA研究会」に参加し、ポスター出展を行いました。

NIIの両輪ミッションの一つである学術情報基盤事業(学術情報ネットワークSINET、認証基盤、学術コンテンツ基盤)の紹介、及び研究推進支援担当であるURA視点での、共創へのアイディア・提言・クレームを広く募集することを目的にポスター展示を実施しました。

ポスターセッションは、絶え間ない来場者でにぎわい、セッション全体の盛況と呼応する形で有意義な広報活動を行うことができました。

(研究戦略室)

関連記事:「第4回URAシンポジウムに参加しました。」

2014年10月のリサーチコモンズWebSiteから

リサーチコモンズWebSite | rv012

「リサーチコモンズwebsite」では、プロジェクト/データベースをご紹介する記事「Research View」を毎月10日に公開しています。

さて、2014年10月のResearch Viewは、[地球・環境システム]プロジェクトの伊村智教授(国立極地研究所)にお話をうかがいました。極限環境に生きる「コケ坊主」を発見して20年。その後どんなデータがつながって、「コケ坊主」について何が解明されてきたのか──最近の研究の発展を中心にご紹介します。コケ坊主を広く伝えるためのぬいぐるみ「こけ坊」も登場。ぜひご覧ください。

■Research View 012
極限環境に生きる「コケ坊主」のすべて。
[地球・環境システム]伊村智 (国立極地研究所・教授)

■researchmapつながるコンテンツでは……
音声を光に変換する「カエルホタル」という小さな装置を用いて、このほど「カエルの合唱」を解明した合原一究研究員。カエル「一匹一匹」にリーチする(ビッグデータ的!)新ツールで、生命のナゾに挑んでいます。バイオロギングとは何か、融合研究とは何か……示唆に富むお話を、ぜひresearchmap上でご覧ください。

つながるコンテンツ | 可能性を照らす道 7
「野外のカエルに会いに行く。」
合原一究 同志社大学 研究員

(池谷瑠絵)