平成26年度「新」若手研究者クロストークを開催

平成26年度「新」若手研究者クロストーク

去る9月25日〜26日、平成26年度「新」若手研究者クロストークを開催しました。新領域融合研究センター創設以来、継続してきた「クロストーク」ですが、本年度はリサーチコモンズ事業の一環として、これまでのテーマ設定や運営形式を大幅に刷新。海外留学生も参加しやすい英語化の推進や、総研大との共催などを盛り込んだ「若手研究者の交流」のイベントに、総研大の学生10名やURAステーション10名を含む51名の研究者が参加しました。

「これからの研究の方法論—ピアレビューの限界と第4の科学—」(統計数理研究所丸山宏副所長)、「研究不正とこれからの研究の倫理」(サイエンスライター片瀬久美子氏)、「融合研究のテーマ発掘とその進め方」(初代機構長の堀田凱樹名誉教授)という3つの講演に加え、初日のグループ議論は”ワールドカフェ形式”で行われるなど、新たな試みが参加者に大きな好評を得ました。

情報・システム研究機構と研究のこれからについて大きなコンセンサスを目指すとともに、科研費等外部資金獲得、キャリア、ワーク・ライフ・バランスなどの身近な問題をとことん話し合う機会ともなり、参加者からは「初めてのワールドカフェは、深い議論と全員の意識共有の両立を図ることができ、新鮮かつ有意義だった」「日頃接する機会のない他分野研究者の貴重な話を聞くことができた」「機構設立の意義がよく分かった」などの感想が寄せられました。

URAは、これからもこのような研究力強化に役立つ催しに尽力してまいります。

(野水 昭彦、コモンズURA)


イノベーション・ジャパン2014に出展

イノベーション・ジャパン2014

9月11日と12日の2日間、東京ビッグサイトにおいて「イノベーション・ジャパン2014-大学見本市」が開催されました。本イベントは、(独)科学技術振興機構(JST)と(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の主催による国内最大規模の産学マッチングイベントとして、500を越える大学とベンチャー企業等が参加し、その研究成果や開発技術を展示、プレゼンテーション等により情報発信し、ビジネスマッチングを促進する総合イベントです。

今回、統計数理研究所では、モデリング研究系の瀧澤由美准教授が出展し、ムサシノ機器㈱と共同で研究を進めている「マイクロ波による液面位置計測方式」の展示を行いました。この技術は、液化天然ガス輸送用の大型タンカーにおける液面位置計測を、高精度かつ安価に実現可能にするものです。

会期中は両日とも盛況で、出展ブースでは70名を越す方々に説明と資料を求められました。特に生命科学の研究者から研究の方法への助言を求められ、液面計測に関わる技術者からは有益な示唆をいただきました。統数研URAは展示支援等を担当し、ポスター展示会場では、説明が研究や技術の詳細に及ぶと、議論が一気に白熱する様子などを間近で体験しました。また研究所概要パンフレットや広報グッズの配布を通じ、統数研をより広く知っていただく良い機会ともなりました。

(統計数理研究所URA、小川洋子)


第4回URAシンポジウムに参加しました。

第4回URAシンポジウム2014@北海道大学

9月17日(水)〜18日(木)、北大で行なわれた第4回URAシンポジウム 第6回RA研究会 合同大会に参加してきました。当機構からの参加者は13名(うちURAは8名、礒野、笹山、岡本(裕)、北村、岡本(基)、小川、来栖、野水)です。

参加人数も550名と多く、URAシンポジウムセッションと大学研究力強化ネットワークセッションが平行開催となるなど、盛り沢山なプログラムの一部しか聞くことができませんでしたが、URAに関わる情報を多く仕入れることができました。既に文科省の基調講演が資料公開されており、これから各自の報告書を集めて、全体の情報共有を図っていきます。

また、ポスターセッションや全体討論の中では、他大学URAなどと話す機会を得、今後のネットワークづくりに大いに役立つものと思います。

来年は信州大学で開催されることが決まりました。大変有意義な大会ですので、もっと大勢で参加しましょう。

(野水 昭彦)

関連記事:「URA合同シンポジウムに参加(国立情報学研究所)」

当日の発表等の資料・ポスターセッションのデータが公開されました(2014/10/15追加)↓

第4回URA合同MT「グループ討議」から

2014年8月28日(木)に行われたURA合同ミーティングの第二部「グループ討議」では、3グループに分かれてディスカッションが行われ、若手URAファシリテータが活躍しました。その3人のみなさんに、その成果や今後へ向けての感想等についてひとこと振り返っていただきました。

(池谷瑠絵) 

URA全体会議グループ討議A

グループA:本多 啓介(統数研)

グループディスカッションはURAステーション発足以来、初めての開催でしたが、我々が抱える課題の再確認と同時に意外なところで認識の相違を発見できるなど、実り多い議論ができました。我々が向かうゴールが漠然とした暗黙の了解から明確な共通認識に変わったことが、最大の成果だと思います。グループAの皆様にはつたない進行で申し訳なかったところもあり、今後このような機会が増えることでさらに経験を積むことができればうれしいです。
URA全体会議グループ討議B

グループB:小川 洋子(統数研)

ROIS-URAが置かれた状況を共有する事ができ、良かったです。また、URAのメンバーはそれぞれ、年代も所属拠点もさまざまです。今回、入り混じってグループを組んだことにより、それぞれの事情、視点、能力などの違いを実感しました。

自身の未熟だと感じる点は反省し、他の方の良いところは見習って成長していきたい! と感じました。
URA全体会議グループ討議C

グループC:横尾 成子(コモンズ)

若手URAとしてファシリテーターを任され、慣れないながらも議論をまとめて発表するまでを一通り経験し、充実した時間となりました。

特に今回は内輪の会議というで気負うことなく、また、グループのメンバーの協力を得られたことで、ファシリテーターとしての役割を果たすことができたと思います。

NII 科研費 書き方講座を開催

NII科研費書き方講座2014

9月1日(月)、研究戦略室と社会連携推進室は、NII所内にて、「科研費研究計画調書 種目別書き方講座」を開催しました。

本位田真一副所長から科研費申請に関する心構えをお話しいただいた後、科研費採択経験者である5名の教員から、「基盤研究B」(山岸順一准教授)・「挑戦的萌芽」(越前功教授、小野順貴准教授)・「若手研究A」(坊農真弓准教授)・「若手研究B」(吉田悠一助教)の各種目の採択にとって科研費調書を書くときの、重要ポイントや留意点をお話しいただきました。参加者はメモを取るなどして積極的に聴講していました。

科研費採択率向上および科研費採択数増を目指して、研究戦略室では9月・10月と随時の相談活動、締切までの書き方支援を継続的に行っていきます。

(NII研究戦略室)


情報・システム研究機構シンポジウム2014参加受付開始

情報・システム研究機構シンポジウム2014

「情報・システム研究機構シンポジウム ー新たなステージに立ち、ともに未来を拓くー」のプログラムが公開になりましたので、ご案内いたします。

ご参加登録はこちらから
http://www.rois.ac.jp/sympo/2014/index.html

<開催概要>
日時:2014年10月17日(金)13:00〜18:00
場所:学術総合センター内 一橋講堂にて(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
交通:地下鉄 神保町駅・竹橋駅 徒歩3分

※12:30〜受付を開始いたします。

<プログラム概要>
第一部 これまでの10年  13:05〜15:00
★併設ブース展示(中会議場)15:00〜16:00
第二部 これからの10年  16:00〜18:00

ポスターのダウンロードはこちらから
http://www.rois.ac.jp/sympo/2014/pdf/sympo2014.pdf

(コモンズURA)


2014年9月のリサーチコモンズWebSiteから

リサーチコモンズWebSite | rv011

7月に化学反応経路の探索・解析ツール「RMapViewer」を公開した「データ中心ケミストリー」の佐藤寛子准教授(国立情報学研究所)。そこで今回はこのツールのポイント、そしてこれを使って、これからいったいどんな研究や開発が可能になってくるのか、さまざまな広がりなどについてご紹介します。

新着情報も盛り込んだ「データ中心ケミストリー」のページも併せてご覧ください。

■Research View 011
未探索の新物質をデスクトップで発掘しよう。
[データ中心ケミストリ] 佐藤寛子 (国立情報学研究所・准教授)

■researchmapつながるコンテンツでは……
なぜ多くの男性がセクハラに気づかずにいられるのか?──日本におけるセクシャルハラスメントに関する最初の裁判以来、社会学の立場からこの問題に取り組む大阪大学の牟田和恵教授にお聞きしました。

つながるコンテンツ | 可能性を照らす道 6
「セクハラ問題を考えるには。」
牟田和恵 大阪大学 教授

(池谷瑠絵) 


科研費研究計画調書検討会の実施

今年度の科研費採択結果が通知されて以降、研究戦略企画室では、極地研の研究者が研究代表者となっている新規採択・継続課題を対象に、所内での閲覧使用の承諾が得られたものに限って科研費研究計画調書の収集を行ないました。これらの調書を参考資料として、中村室長と末吉・礒野URAの3名で科研費調書検討会を実施しています。

検討会の第一の狙いは、URAが採択課題の調書を読み、よい調書の傾向を把握することにあります。そして、そのノウハウを他の調書作成支援に役立てていくことが次なる狙いです。2014年6月にスタート以来、これまで6回行い、次回は9月中旬に予定しています。

検討会では、科研費再チャレンジ支援に申請された惜しくも採択に至らなかった調書と、同じ分野の採択課題調書の両者を読み込んで分析し、比較をしながら改善点などを出し合っています。検討会で出た意見は文書にまとめて研究代表者に返します。場合によっては、研究代表者を交えて再度検討会を実施し、具体的に改善点を提示しながら記載内容などを議論することもあります。また、最近では、研究戦略企画室に個別に持ち込まれた調書作成の相談に対して、検討会を実施しました。

研究者からは、「これまでは一人で考え込むばかりだったので、アドバイスをもらえて大変助かった」などの感想をいただいています。若手研究者をはじめとして、研究戦略企画室を積極的に利用してもらえるよう、これからも取り組みを続けていきます。

(礒野 靖子)

第4回URA合同ミーティングを開催

去る2014年8月28日(木)、情報・システム研究機構URAステーションスペースにおいて、平成26年度第4回URA合同ミーティングが開催されました。

現在のメンバーが揃ってから約半年、各研究所等におけるそれぞれのミッションと日々の業務を遂行していくなかで、改めてURAとは何かを自らに問い「研究力強化」というゴールへ向けて結束を固める機会として、今回は、2部から成る特別プログラムに沿って行われました。

第一部は、北川源四郎機構長による「ROISの現状と目指す方向」と題する講演、続いて城石俊彦総合企画本部長代理(遺伝研副所長)による「ROISにおける研究大学強化促進事業に対する考え方」、樋口知之総合企画本部長(統数研所長)による「これまでのURA活動へのフィードバック」をテーマとした講演が行われました。また各講演へのURAからの質問や、引き続き行われた全体討議で、議論を深めることができました。

場所を情報・システム研究機構本部に移して行われた第二部では、第一部での議論を踏まえ、事前から若手ファシリテーターを中心に準備してきたグループ討議が行われました。グループはA〜Cの3つに編成され、討議の結果はグループごとにA:本多啓介URA、B:小川洋子URA、C:横尾成子URAから発表されました。

討議から得られた理解と指針を、今後はそれぞれのURA活動に行かしてまいります。

(池谷瑠絵) 

統計数理研究所オープンハウス2014 ポスター展示による研究紹介のようす

第一部:北川源四郎機構長による講演「ROISの現状と目指す方向」
統計数理研究所オープンハウス2014 特別講演会のようす

第一部:全体討議@情報・システム研究機構URAステーションスペース
統計数理研究所オープンハウス2014 特別講演会のようす

第二部:グループ討議の様子
統計数理研究所オープンハウス2014 特別講演会のようす

第二部:グループごとの討議をまとめたスライド発表