オープンハウス(研究所一般公開)を開催

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国立情報学研究所(所長 喜連川 優、以下NII)は、5月30日・31日の2日間、オープンハウス(研究所一般公開)を開催しました。(後援:東京都千代田区)

初日は、喜連川所長の開会挨拶の後、基調講演としてMark Korver氏(Solutions Architect at Amazon Web Services)による「Education on AWS: 教育×クラウドの潮流」、佐藤 一郎教授(NII)による「ビッグデータとパーソナルデータ」が行われました。

同日開催された企業マッチメイキング「NII SEEDs-イノベーション共創」では、「メディア・センシング」「人間社会とビッグデータ」の2つテーマを設け、企業関係者が参加しました。NIIの研究活動の紹介を行ったのちブースで個別の議論を行い、研究内容の理解や企業のニーズを深める機会となりました。また、URAによる共同研究よろず相談所を開設し、企業とのコラボレーションの機会創出を目指しました。

2日目は、基調講演として大隅 典子教授(東北大学)による「夢を描こう!:顔面発生から超音波発声までの研究人生」、山岸 順一准教授(NII)による「自分の声でコミュニケーション!〜音声合成技術最前線」が行われました。この日は、高校生や一般を対象としたミニレクチャーやワークショップが開かれ、東京都立戸山高等学校の生徒約70名もワークショップに参加し、情報学研究の一端に触れていただきました。

両日とも研究成果について約100のブースでポスター展示やデモ、プレゼンテーション、大学院説明会などが開かれ、参加者からは「若い人も参加していたので活気があり頼もしかった」「研究者と直接意見交換ができる機会でよかった」といった感想が寄せられました。

当日の講演映像、研究成果発表のポスターは、一部を除き、後日、NIIのホームページで公開します。

※上掲の写真は、企業マッチメイキングの様子

(岡本 裕子) 


学術情報基盤オープンフォーラムを開催

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国立情報学研究所(所長 喜連川 優、以下NII)は、5月29日の学術情報基盤オープンフォーラム「共に考え、共に創る明日の学術情報基盤へ」を開催しました。SINET5の全体構想を含む今後の学術情報基盤について各セッションで発表を行いました。

イントロダクションでは、安達 淳副所長が「SINET5が拓く研究教育環境〜22カ月後に迫ったSINET5最新情報〜」を発表した後、金子 敏明 高エネルギー加速器研究機構 計算科学センター長、竹内 比呂也 千葉大学 附属図書館長 アカデミック・リンク・センター長が、それぞれの分野からみた学術情報基盤への期待をお話いただきました。

パラレルセッションでは、SINET5のクラウドサービスや認証、セキュリティをテーマにしたセッションや、学術情報流通、オープンアクセス、機関リポジトリをテーマにしたセッションが行われました。

最後を締めくくるパネルディスカッションでは、フロアを含む参加者と活発な議論が繰り広げられ、今後の研究力強化の礎ともなる学術情報基盤のあり方をオープンに議論する場となりました。

当日の講演資料は、一部を除き、後日、NIIのホームページで公開予定です。

※上掲の写真は、イントロダクション「SINET5が拓く研究教育環境〜22カ月後に迫ったSINET5最新情報〜」より

(岡本 裕子) 


2014年5月のリサーチコモンズWebSiteから

2014年5月のResearch Viewは、[データ同化・シミュレーション支援技術] プロジェクトから2記事をお届けしました。

現代社会が抱えるさまざまな問題の解決に役立つ「データ同化」という統計手法。この手法には、ビッグデータを使いこなすどんな特徴があるのか、そして実際にどんな現象解明に役立つのか──2つの側面から、プロジェクトで今進められている研究をご紹介します。

■researchmapつながるコンテンツでは……
また、researchmapのカバーインタビューでは、現代哲学、なかでもウィトゲンシュタインのご研究に関連して、古田徹也先生(新潟大学)にお話をお伺いしました。

つながるコンテンツ | 可能性を照らす道 2
「哲学は鼓舞する。」
新潟大学 古田徹也 准教授

(池谷瑠絵) 

リサーチコモンズWebSite | rv006

データを使ってモデルをリアルに近づける。
[データ同化・シミュレーション支援技術] 中野純司(統数研・教授)
リサーチコモンズWebSite | rv007

感染症は都市でどう拡がるだろうか。
[データ同化・シミュレーション支援技術] 齋藤正也(統数研・特任助教)

“Act as a Sounding Board”

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遺伝研リサーチ・アドミニストレータ室(ORD)では、研究費の申請を全力でサポートしています。具体的には、申請書を書く前に論理構成の議論をお手伝いすること、また、申請書をレフリーの視点で読み、論理展開と文章の読みやすさを議論します。

この春から業務をスタートし、これまでに、科研費スタートアップ、学振、さきがけ、CRESTの申請書をお手伝いさせていただきました。

さきがけ・CRESTのサポートでは、皆様の多くの疑問に答えたいと考え、申請書の作成前に “応募のコツ”に関するワークショップも主催しました。演者には、制度設計に携わったJST出身の野水URAと、レフリーの視点からアドバイスを貰うべく2名の領域アドバイザー経験者をお招きしました。Q & Aのセッションに多くの時間を割くことによって、研究者の日頃の疑問を演者にぶつけてもらいました。この会では40名近い参加者があり、皆様のさきがけ・CRESTに対する意識の高さを伺うことができました。夏が終わると科研費のシーズンがスタートします。Act as a Sounding Board… 研究者の皆さんにとって文字通り「共鳴板」になることが我々の使命です。

(来栖 光彦)