本部機能強化チーム

サイエンスリポート | ゲノム新シリーズ、微生物のゲノムから何がわかる?

サイエンスリポートwebsite007_ゲノム新シリーズ、微生物のゲノムから何がわかる?

広く大学・研究機関等の研究をご紹介する『サイエンスリポートWebSite 』にて、新シリーズ「僕らはゲノムでできている。」を開始しました。その第1回記事「微生物のゲノムから何がわかる?」を公開しました。ぜひご覧ください。

2003年のヒトゲノム解読で力を発揮した米国の生物学者クレイグ・ベンターの次の狙いは、海洋細菌群だった。翌2004年、航海から戻った彼は120万個もの新規遺伝子を発表して、世界を驚かせた。このように微生物のゲノム解析を通じて、その微生物が棲む環境についての情報を一挙に得る方法を「メタゲノム解析」という。微生物を実験室で培養する従来法と違って、採取してきた微生物群をそのまま読み込んでゲノム配列を決めるのが、大きな特徴だ。地球環境やヒトの体内環境は多くの微生物によって維持されているため、これら微生物群の把握には医療、創薬、環境、農業、建築など幅広い応用への期待がかかる。ゲノムを読む「次世代シーケンサー」の急速な発達を背景に発展しつつあるメタゲノミクス──そこから今、何を知ることができるのだろうか。

またコラムでは、ゲノム解析の学術連携を推進する、国立遺伝学研究所の「先端ゲノミクス推進センター」──設立以来、他の研究機関と連携した共同研究の推進、大学等からの要請により大規模シーケンシングや情報解析を実施している──を紹介。

■Science Report007「僕らはゲノムでできている」
サイエンスリポートwebsite | 微生物のゲノムから何がわかる?

答える人:黒川 顕(国立遺伝学研究所)
国立遺伝学研究所教授、先端ゲノミクス推進センター センター長。2014年より新学術領域「冥王代生命学の創成」領域代表者。2004年、日本で初めての本格的なメタゲノム解析に着手し、日本人13人の腸内細菌群のメタゲノム解析結果を公開。

(池谷瑠絵)


サイエンスリポートwebsite_英語版公開開始

サイエンスリポートwebsite001e_Getting Ahead of Climate Change

広く大学・研究機関等の研究を採り上げ、一般・マスコミの方々にご紹介する『サイエンスリポートWebSite 』を海外へ向けて発信する「英語版」の公開を開始いたしました。第1回は「Getting Ahead of Climate Change」。ぜひご覧ください。

■Science Report001 | Getting Ahead of Climate Change
Ask an Expert: Takashi Yamanouchi, professor emeritus at the National Institute of Polar Research

(池谷瑠絵)


サイエンスリポート | 北極と日本って、どんな関係?

サイエンスリポートwebsite006_北極と日本って、どんな関係?

広く大学・研究機関等の研究を採り上げ、一般・マスコミの方々にご紹介する『サイエンスリポートWebSite 』にて第6回の記事「北極と日本って、どんな関係?」を公開しました。「北極を知って地球を知る。」シリーズ最終回です。ぜひご覧ください。

遠い極寒の地にある北極が、近年、日本に近い存在になりつつある。これには2013年「北極担当大使」が任命され、同年「北極評議会」のオブザーバー国となり、また2015年には初の包括的な「我が国の北極政策」が決定されて、北極研究・観測や国際協力を具体的に推進することになったという一連の背景がある。国際社会が北極圏に注目していく動きのなかで、日本には特に、研究成果によって科学的事実を示すことへの期待がかかっているという。自然科学の知見とデータを社会のニーズにどうつなげていくか──科学者の挑戦が続く。

■Science Report006
サイエンスリポートwebsite | 北極と日本って、どんな関係?

答える人:榎本浩之(国立極地研究所)
国立極地研究所教授。北海道大学卒、スイス連邦工科大で海氷と気候の研究で博士号取得。北見工業大学教授を経て、2011年より現職。また現在、同国際北極環境研究センター センター長。

(池谷瑠絵)


データサイエンスの広がりをテーマにシンポジウムを開催

情報・システム研究機構は、去る2月20日、「分野を超えたデータサイエンスの広がり~自然科学から人文社会科学まで~」と題したシンポジウムを、東京大学伊藤謝恩ホールで開催した。大学や企業の研究者など約270名が参加し、一部で立ち見が出るなどの盛況ぶりであった。

当機構は「現代社会が直面する複雑な対象を情報とシステムの観点から捉える」という理念を掲げ、いち早く、データサイエンスの重要性を主張し実践してきた。本年のシンポジウムでは、国立大学、大学共同利用機関法人、企業から講演者を招くとともに、本年度開設したデータサイエンス共同利用基盤施設を紹介する講演を行った。また、併設のポスター会場では、データサイエンス共同利用基盤施設および機構の4研究所がその具体的な活動を紹介するポスター展示を行った。

プログラムはまず、北川源四郎機構長による機構のこれまでの歩みの紹介、続く3名の招待講演では、大学におけるデータサイエンスに関する教育分野も含めた取り組み、データの所有権やオープンデータ化に向けた課題、日本が生き残るために人材育成の上でやらねばならないこと等、種々の提言などが示され、いずれも会場から大きな反響があった。参加者からも、講演資料の公開を強く要望されており、近々ホームページに公開する予定である。

施設の具体的活動については、新施設のセンター長らからの発表に加え、南極昭和基地からの中継もあり、現地のデータ観測の様子などが伝えられた。また、データサイエンスの推進に必要な人材育成についての講演や、藤井理事から「機構の新時代に向けて」と題した講演なども行われた。

本シンポジウムは、機構のデータサイエンス共同利用基盤施設および4研究所の代表者からなるSteering Committeeの協力を得、企画立案から実施まで、URAが中心になって取り組んできた。

当日の講演資料のダウンロード、講演動画の視聴は以下から可能です↓
http://www.rois.ac.jp/sympo/2016/index.html

機構シンポジウム講演集「データサイエンスの推進について」
ダウンロードは以下から可能です↓
https://ds.rois.ac.jp/center0/

(根岸、野水)

情報・システム研究機構シンポジウム2016

南極昭和基地からデータ観測の様子などを中継
情報・システム研究機構シンポジウム2016

北川源四郎機構長

ROIS女性躍進プログラム 国際ワークショップを開催

情報・システム研究機構_世界の男女共同参画推進の新しい潮流ワークショップ

平成29年2月1日、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構は、女性研究者活動支援室の主催により、「世界の男女共同参画推進の新しい潮流(Future trend for women’s participation in the STEM research)」国際ワークショップを英語により開催した。北川機構長、桂理事(男女共同参画推進担当)、藤井理事、4研究所の所長・副所長、自然科学研究機構より小森彰夫機構長、山本正幸基礎生物学研究所長(男女共同参画推進委員長)、小泉周研究力強化推進本部特任教授(男女共同参画推進委員)、人間文化研究機構より小長谷有紀理事(男女共同参画推進担当)の計24名が参加した。

前半は、米国国立科学財団(NSF)副局長Kellina Craig-Henderson博士、英国ポルシャ社専務取締役Elizabeth Pollitzer博士から、米国と欧州の科学技術(Science, Technology, Engineering and Mathematics, STEM)研究における男女共同参画推進の意義と現状、将来の方向性についてそれぞれ最新のデータや研究成果に基づいてご講演いただいた。後半はパネルディスカッションにより、終了予定時刻を超過するほど活発な質疑応答が行われた。男女共同参画推進に長年取り組んできた講師である2名の博士はこの場が初対面であったにもかかわらず、互いのコメントに誘発されてさらに議論が深まる相乗効果が生まれたことから、参加者にとっては研究機関における男女共同参画をどのように推進するべきかとともに、科学とイノベーションを推進するために男女の性差に着目することが有用であるかという観点にも気づきを得るまたとない機会となった。

中村淑子(女性研究者活動支援室)

H28年度第4回URA合同ミーティング開催

H28年度第4回URA合同ミーティング

2016(平成28)年11月30日(水)、本部URA、ならびに国立極地研究所、国立情報学研究所、統計数理研究所、国立遺伝学研究所の4研究所の分野URA合同で、本年度第4回目のURA合同ミーティング@情報研を行いました。

プログラムの前半は、各研究所からの活動報告を元に、本部の丹羽・野水シニアURAが中心となって、研究力強化促進事業の全体方針の確認、現況の情報共有などについて議論を進めました。また冒頭で今回ホスト役の国立情報学研究所(NII)の挨拶に立たれた本位田NII副所長が、引き続きこの議論に加わられました(写真手前)。

また後半では、次年度が事業の中間評価へ向けたとりまとめの年度にあたることから、事業当初の計画・目標に照らして、各研究所におけるURAのさまざまな活動がどのような関連を持って位置づけられるのかという観点からも検討が行われました。

極地研はイベント(極域科学シンポジウム)を直前に控え、準備のためテレビ会議での参加(写真奥の画面)となりましたが、シニアURAを中心に活発な議論が交わされました。

(本部機能強化チーム)

大学共同利用機関シンポジウム2016で共同研究・共同利用を紹介

大学共同利用機関シンポジウム2016

2016年11月29日、アキバ・スクエア(千代田区)にて、「大学共同利用機関シンポジウム2016(大学共同利用機関協議会・大学共同利用機関法人機構長会議主催)」が開催された。本年は所属の統計数理研究所が広報ワーキンググループの中核として活躍し、当機構も法人として初出展となるブース展示と講演を行った。

当機構は、ビッグデータ時代における学術データ基盤の共同利用・共同研究について、本年4月に開設されたデータサイエンス共同利用基盤施設を中心に紹介し、また所属の4研究所と一体感ある展示を工夫。講演では藤山秋佐夫同施設長が、学術データの具体例を用いて、データサイエンスの重要性を解説した。

極地研は南極の氷の現物展示に加え、全球の海氷を球体に映す立体的な展示(ダジックアース)や南極観測60周年の歴史等を、情報研はSINET5の紹介、音声認識や音声合成を体験する研究紹介の他、公式キャラクター「情報犬ビットくん」も登場し、ご来場者に広く大学共同利用機関の取り組みを紹介した。統数研は、最新の研究成果やスパコン共同利用等を解説し、遺伝研はDNAの模型や折り紙を交えた親しみやすいゲノムの展示を行った。

クロストーク2017

演壇に立つ藤山秋佐夫データサイエンス共同利用基盤施設長

(本部機能強化チーム)

Cross Talk 2016

Cross Talk 2016 – I joined a world café session in the cross-talk 2016 at Shuzenji. You might have no idea about what is world café, but it was the same for me before attending. I was supposed to organize a small group with 5-6 people as a host to facilitate the discussion. Although I’ve never experienced this kind of events even in Japanese, the discussion we had was unexpectedly enjoyable and stimulating to me.

At table No. 5, our group tried to discuss about “diversity in science.” How brave to choose such difficult topic! At the beginning, one member asked an important question. “Because we still do not know whether diversity can contribute to science, first we should ask if it can or cannot, then need to discuss ‘why’ or ‘how’ diversity can contribute to science.” So we started it by raising both positive and negative sides of diversity especially in the research environment.

There were lots of aspects of diversity we knew, including gender, age, nationality, position, and cultural background. Is it beneficial to do scientific discussions? Because we had a wide variety of nationalities in the group, we focused on the differences based on the nationality and cultural background. Many of our discussion members had already experienced troubles in English communication in Japan, even though it is considered that the most common global tool for science communication is English. It was not simply due to our poor ability to speak in English, one of our member told. When a word in English language does not have corresponding word with exactly the same meaning in another language, then the English word can indicate slightly different meaning in that culture. Thus, we need to consider the case that you and your friend imagine different things from one word, resulting in the misunderstandings between you.

In addition, we talked about different values in different cultures. In Japan, ‘telephone boxes’ still survive and many people use bicycles to commute in city area, but in another country these tools are consider to be ‘low-tech’ things and nearly extinct. But once an emergency situation such as electricity breakdown occurs, those ‘low-tech’ tools became surprisingly useful. One member said, she wants to tell the merit to have diverse tools for the people in her country when she back home.

In the second round, after shuffling all discussion members excepting the host, we tried to continue the diversity conversation at the table No. 5.

One member studying auto-recognition of spoken language talked about an interesting research result. It says that, people from different countries sometimes have very different English accents. When two speakers with extremely different accents meet, initially they had difficulties in communication. However, they eventually ended up an intermediate accent between two extremes after several months of communication. I thought our brain might be more flexible than our belief, and the research was very indicative from the point of view of the brain science when we think diversity.

In the end of second round, the advisor on the table No. 5 kindly gave his thought to summarize the discussion. At the emotional levels, most people do not like a confrontation and thus people with similar thought or idea tend to get together to avoid conflicts with each other. However, many different ideas, originating from the different ways of thinking, can be beneficial to the progress of science especially in the process to reach an unknown right answer.

In the third round, these points were confirmed by the members in the first round, coming back from other discussion tables. They brought back different thoughts, ideas, and stimulated and deepened the original discussion of diversity.

In the summary of the World Café, I found through the comments from each host that the word ‘diversity’ had been transported to other tables repeatedly. It seemed that the members who once joined the discussion at table No. 5 stimulated many other members at different places later. It was one of the best exciting points of World Café I found. “Cross-pollination of ideas” stimulated so many members and lead their discussion to unexpected consequences during the session.

The World Café was great experience for me to hear actual voices from international graduate students directly, whether the diversity can contribute the promotion of science. Also it was precious as an Once-in-a-lifetime chance because it would be difficult to have the same members next time.

(日本語版はこちらから)

(Dr. Yoshiko Nakamura)

ROIS/I-URIC Crosstalk 2016

There are three “English islands”

ROIS/I-URIC Crosstalk 2016

I did the “Host” in my best.
ROIS/I-URIC Crosstalk 2016

Talking Object is “Bit (dog)=NII Character”.

ROIS/I-URIC Crosstalk 2016

Full view of the venue.

ROIS/I-URIC若手研究者クロストーク2016に参加しました

今回、初めて参加する若手研究者クロストークで「ワールドカフェ」という企画にホストの立場で加わりました。少人数(5-6人)のグループで行われる自由な議論を英語でオーガナイズするのは初めての経験で、クロストークにも初参加ということもあり、少し緊張して臨みました。 ワールドカフェは1セッション25分で3セッション、2セッション目はホスト以外のメンバーは全員入れ替えとなって、最初のセッションで得たアイデアをもとに別のグループを作ってさらに議論を発展させることを目指します。3セッション目は最初のメンバーが元のテーブルに戻り、彼らが2セッション目で別のグループで得てきたアイデアを加える形で、議論の続きを話し合います。結論を無理に出そうとせず、他人との意見交換を通して自由な発想を広げていくことが目標でした。

英語で議論をするグループ(English islands)には、日本人含め様々な国籍の大学院生が集まりました。そこで選んだテーマは「科学におけるダイバーシティについて」。議論開始直後は、ダイバーシティは果たして科学に寄与するものかどうかも分からない、という疑問も出されましたが、まずそれぞれが思う長所と短所をそれぞれ挙げて頂きながら、各々の意見を出して頂きました。

第2セッション、ホストの私は同じテーブルで同じテーマを引き継ぐ一方、他のテーブルで別のトピックを話し合ってきたメンバーに、ダイバーシティとは何か、それぞれの思いを語ってもらいました。音声情報処理を専攻している大学院学生からの意見は、ダイバーシティを脳の機能から考える上でとても興味深いもので、異なる「訛り」を持つ話者2人が出会ったときにどんな現象が起こるかという研究結果に基づくものでした。この第2セッションでは、多様性は科学にとって良い事であると考える人は多いが、人間は感情レベルでは均質さを求める傾向があること、研究室のような単位の中では研究テーマの多様性を追求するよりひとつの大きな方向性を打ち出すことでのメリットが得られるので、研究室間の共同研究で多様性を得ていく方が良いのではないか等、より議論を深めることが出来ました。最初のセッションから持ち寄られた、融合研究についての議論からのアイデアが、多様性についての議論に面白い方向性を与えたと思います。

3セッション目は最初のメンバーが元のテーブルに戻り、彼らが第2セッションで別のグループで得てきたアイデアを出した後、当初の議論の続きを話し合いました。あるメンバーの「ダイバーシティは、科学にとって良いものであると多くの人は言うし、それには同意する。しかし、まず言葉の壁を乗り越えなければならない」との意見に、他のメンバーからも同意する意見が出されました。最終的に私達のグループでは、「多様性を持つメンバーが意見を出しあって議論することで、様々な可能性を検討した上でより良い結論が得られるはずで、これは科学の進歩に寄与するのではないか」という結論に至りました。

ワールドカフェの終わりに数分ずつ、各テーブルのホスト役から議論のまとめが話されました。意外だったのは、別のテーマで議論をしていた他のテーブルからも「ダイバーシティ」という言葉がしばしば聞かれたことです。それを知って、小さな種が蒔かれてあちこちで発芽したような、不思議な喜びを感じました。ワールドカフェの特徴のひとつである、クロスポリネーション(他家受粉)の手法が議論を活性化していることを実感しました。終了後、同じテーブルでの議論に加わらなかった方からも、ダイバーシティについて議論してみたかった、という意見を頂くなど、ワールドカフェの議論の波及効果は予想以上に大きいものだと感じました。

今回、海外から来て日本の研究現場でさまざまな思いをしている留学生の方々から、ダイバーシティとは本当に科学を推進しうるものなのか?というテーマについて、生の声を聴けたことは大きな収穫でした。おそらく二度と同じメンバーで議論をすることはない、一期一会の機会であることからも、ワールドカフェ参加は貴重な体験であったと思います。

(English version is here.)

(女性研究者活動支援室コーディネーター 中村淑子)

ROIS/I-URIC Crosstalk 2016

英語だけで議論する「英語島」は3つ

ROIS/I-URIC Crosstalk 2016

画面中央がホスト役を務める私です
ROIS/I-URIC Crosstalk 2016

発言中は、マスコット「情報犬」を持って。

ROIS/I-URIC Crosstalk 2016

会場全景

ROIS/I-URIC Crosstalk 2016合宿を4機構連携で開催

ROIS/I-URIC若手研究者クロストーク2016

当機構は、大学共同利用機関法人4機構連携企画として平成28年度「ROIS/I-URIC若手研究者クロストーク2016」を9月29日〜30日にラフォーレ修善寺研修センターにて開催。総合研究大学院大学(総研大)の学生10名を含め、4機構から計50名の研究者らが参加しました。

「ROIS/I-URIC若手研究者クロストーク2016」は、次世代を担う若手研究者の「つながり」を創出・深化させる合宿形式の討論会です。新領域融合研究センターの創設以来、融合研究への取り組みの一環として開催してきたもので、これまでも総研大との共催や他機構からの参加者受入れを行ってきましたが、本年度は大学共同利用機関法人4機構連携企画として実施。「若手研究者の交流」を基本に深く議論を行う場として、本年度は「分かり合えるコミュニケーション」をテーマに、すべてのプログラムが英語により行われました。

1日目は、北川機構長から「情報・システム研究機構のこれまでとこれから」をテーマとする講演が行われました。続いて各研究所のシニア研究者から「コミュニケーション」に関する講演とパネルディスカッション。その後は、恒例となったワールドカフェ形式の討論が続きましたが、今回は4機構全てから研究者の参加を得ることができ、それぞれの研究分野の違いに驚きながらも、今まで以上に熱心で真剣な意見が交わされました。

2日目は、昨年度の反省を踏まえて時間枠を拡大したポスターセッション。前半は、少人数のグループに分かれ、お互いに発表と質疑を行うことにより深く理解し合う時間とし、後半は、制限を解除し、それぞれ興味がある研究テーマについて自由に質問し、昼食時間になったことを忘れるほど集中していました。

参加者の感想では、4機構連携企画により他機関からの参加者が増え異分野の話が多く聞けてよかったことや、非日本語話者8名を始め、英語でのプレゼン・ディスカッション等も好評であったことが寄せられました。一方、日本語でも分野が異なると言葉が通じにくい部分を英語で話すなど、まさにコミュニケーションの難しさを感じたという声もありました。

当機構では引き続きこのような取り組みを通じて、分野融合・融合研究を牽引する人材育成の風土醸成を図っていきます。

(野水昭彦)