本部機能強化チーム

H28年度第2回URA合同ミーティング開催

2016(平成28)年6月24日(金)、国立極地研究所、国立情報学研究所、統計数理研究所、国立遺伝学研究所の4研究所の分野URAおよび情報・システム研究機構所属の本部URA合同で、本年度第2回目のURA合同ミーティング@本部を開催しました。

今回のミーティングには、テレビ会議の参加者2名を含む19人のURA・URAステーション職員等が参加し、今後の活動へ向けて活発な議論が交わされました。機構URAが一同に集まる機会を活用して、秋に行われるRA協議会年次大会や、今年度機構が主催する機構シンポジウムへの準備状況等も議題に上りました。

また、時間的制約から、前回の合同ミーティングから引き継いだ「貢献可視化プロジェクト」(遺伝研・来栖URA)の発表は、当プロジェクトに関するURAミーティングにおけるまとまった発表となりました。最も活発な議論が交わされたのは丹羽シニアURAの今後の活動方針に関する発表でしたが、一方発表後に拍手がわき起こったのが極地研・礒野URAの発表で、H27年度に担当した科研費の査読について、査読時点での調書の評価と実際の採択判定の比較結果が報告されました。

(URAS)

情報・システム研究機構URA合同ミーティング201604

当日司会も務めた野水シニアURAの発表から。なお当日は立川・統数研からテレビ会議での参加もありました。
情報・システム研究機構URA合同ミーティング201604

プログラム「その他」枠から拍手のなか終了した、極地研・礒野URAの発表

情報・システム研究機構URA合同ミーティング201604

閉会後の意見交換会には、情報・システム研究機構北川源四郎機構長も出席され、意見を交わされました。

フィンランドCSCとのミニワークショップを開催

フィンランドCSCとのミニワークショップ

2016年(平成28年)5月19日、本部URAが主体となって、フィンランドのCSC (IT-Center for Science)のCEOであるDr. Kimmo Koskiを招き、ミニワークショップを開催しました。Koski氏は昨年2月に当機構のイベント「データ中心科学国際ワークショップ」を開催した際に講演者として招聘しており、その際CSCと当機構との間でMoU (Memorandum of Understanding)を結んで連携を進めていくことで合意しています。今回のミニワークショップは、Koski氏が別件で来日した機会を利用して、MoUのフォローアップの一環として開催したものです。

当機構からは、戦略企画本部やURAステーションのメンバーが参加しました。最近の機構の活動状況、とくに新設のデータサイエンス共同利用基盤施設の紹介を行い、Koski氏からはCSC, RDA*, EUDAT**の最近の状況について紹介してもらい、意見交換を行いました。

CSCは、自らは研究せず、フィンランドの大学、研究機関にITサービス(スパコン、ネットワーク、データセンターなど)を提供する非営利企業です。予算(約36M€, 44億円)のうち50%は政府(Ministry of Education and Culture)から出されています。従業員285名のうち、ほぼ1/4が博士号を持っているとのことです。

最近の活動のトピックスとして、次期スパコン調達のための検討、フィンランド政府の最近の施策への関与などについての説明がありました。オープンデータ、オープンサイエンスが国際的な動向になっており、フィンランド政府も以下のような施策をとっているとのことです。

・Open Science and Research Initiative 2014-2017
フィンランドにおけるオープンサイエンス推進のため、ガイドラインの設定、トレーニングや教育、研究者へのサポートなどを実施。
・National Digital Library Project
デジタルデータの保存、国民への開放、ユーザーインタフェースの統一などを実施。

Koski氏はEUDATのCoordinatorも務めているので、EUDATやそれと関連するRDAの最近の状況も紹介してくれました。EUDATは当初は2011~2014年の計画でしたが、引き続きEUDAT2020として期間が延長され、現在は33の構成メンバー、20M€の規模で推進されているとのことです。RDAについては3月に東京で第7回総会が開催されたばかりなので、それほど新しいニュースはありませんが、第8回総会は今年9月に米国のデンバーで、第9回総会は来年4月にスペインのバルセロナで開催予定とのことです。

CSCはフィンランドの大学、研究機関にサービスを提供する機関であり、大学共同利用機関法人である当機構とも類似するところがあるので、いくつかの共通の問題について意見交換を行いました。また今後さらなる連携の可能性を探ることで一致しました。

*RDA: Research Data Alliance 研究データの共有を加速し、技術・プラクティス等の推進をめざす国際的なコンソーシアム。
**EUDAT: European Data Infrastructure 欧州の研究者にデータサービス基盤を提供するプロジェクト。研究用データのストア、シェア、コピー、処理などを容易かつセキュアに実行できるサービスを提供。

(丹羽邦彦)

リサーチ・アドミニストレーター新任研修の講師を務めました

2016(平成28)年5月19日(木)、リサーチ・アドミニストレーター協議会(RA協議会)スキルプログラム専門委員会が主催する「リサーチ・アドミニストレーター新任研修」に講師として参加しました。この研修は、主に大学や公的研究機関等でリサーチ・アドミニストレーション業務に従事して間もない方から1年程度の経験者を対象としており、今回は約20名の方が受講されました。内容としては1時間程度の講演が2つあり、その後5人程度のグループに分かれてケースを用いた演習を行いました。

金沢工業大学 高橋真木子先生によるご講演(URA概要(業務全体の知識))に続いて、私は「若手URAによる自身の活動概要」と題し、URAとして着任してから約2年間に担当した業務の内容や、その業務を行う上で周囲の支援や助言を必要としたこと、経験から抽出した課題などについてお話ししました。紹介する事例を絞ってなるべく具体的に話すことで、今回の研修の対象者である業務初心者の方にもイメージが沸きやすい講演内容となるように努めました。

RA協議会主催の教育研修プログラムには以前、受講者側として参加しましたが(2015年9月14日の活動報告記事参照)、今回は講師として発表する機会をいただき、前回とは違った視点で自身の活動を棚卸しする良い機会となりました。また、各機関のフレッシュなURAの熱意が非常に刺激的で心地よく、今後ますますURAの活動が全国的に活発化していくのだと強く感じた研修会でした。

(横尾 成子)

リサーチ・アドミニストレーター新任研修

リサーチ・アドミニストレーター新任研修に講師として参加しました
リサーチ・アドミニストレーター新任研修

リサーチ・アドミニストレーター新任研修、全体の様子

H28年度第1回URA合同ミーティング開催

2016(平成28)年4月25日(月)、国立極地研究所、国立情報学研究所、統計数理研究所、国立遺伝学研究所の4研究所の分野URAおよび情報・システム研究機構所属の本部URA合同で、本年度第1回目のURA合同ミーティング@遺伝研を開催しました。

今回のプログラムは、まず新たに着任された方々のご紹介からスタート。引き続き今年度の機構本部の体制等が紹介されました。各研究所から、研究大学強化促進事業の目標に沿った実績報告が行われ、今後の活動に向けた取り組みや、その成果のとりまとめ方法などについて議論が交わされました。議論が活況となってやや時間が不足する展開となり、慌ただしくも盛況のうちに終会しました。

なお遺伝研では、4月に恒例の一般公開(オープンハウス)を終えたばかり。敷地内の桜にはすでに花の姿はなく、新緑が枝を伸ばしていました。

(URAS)

情報・システム研究機構URA合同ミーティング201604

司会に立つ、遺伝研来栖URA
情報・システム研究機構URA合同ミーティング201604

研究大学強化促進事業実績報告を行うDBCLSの箕輪特任准教授

オープンサイエンス、オープンデータに関するセミナーを開催

reportpad

情報・システム研究機構URAステーションは、このたび「データジャーナルエディターと語るオープンサイエンス、オープンデータ」セミナーを開催しました。2016年3月4日に国立遺伝学研究所(三島市)、3月8日に統計数理研究所(立川市)において、それぞれ開催しました。

現在研究データのオープン化は大きなトレンドになっていますが、研究者にインセンティブを与え、データの信頼度を確保し効果的な再利用を可能にするための仕組みはまだ必ずしも十分整っているとは言えません。データジャーナルはこのような問題を解決するために始まっている試みの一つです。データ中心科学のハブを目指して活動している当機構にとって重要なテーマですので、3月初めに東京で開催されたRDA (Research Data Alliance) 総会に来日した、英国Nature Publishing Groupのデータジャーナル“Scientific Data”のデータキュレーションエディターであるDr. Varsha Khodiyarを招き、研究者、URAらが参加する機構内セミナーとして開催しました。

はじめにDr. Khodiyarから、オープンサイエンス・オープンデータの意義や“Scientific Data”の紹介があり、その後各研究所の研究者、URA、図書室関係者、さらには外部からの参加者も交えて活発なディスカッションが行われました。Dr. Khodiyarは、オープン化したデータの再利用を促進するためのメタデータの重要性を強調するとともに、研究データを研究者コミュニティ以外が利用した例として、エボラ出血熱の感染防止政策立案担当者などの例をあげていました。

当機構は、2月8日に「オープンサイエンスにおける研究データのオープン化〜大学のデータ駆動型学術研究を加速するために〜」と題したシンポジウムを、また3月3日にはEUDAT(European Data Infrastructure)と共同でデータインフラに関するワークショップを開催しており、今回のセミナーもそのようなオープンサイエンス・オープンデータに関する取り組みの一環です。これからも国内外の関係機関とのネットワークを強化し、この分野の発展に貢献してまいります。URAステーションも強力にサポートしていきたいと思っています。

(機構長補佐、URAステーション 丹羽邦彦)

EUDAT/ROIS Collaborative Infrastructure Workshop

情報・システム研究機構(ROIS, Research Organization of Information and Systems)は2016年3月3日にEUDAT(European Data Infrastructure)と共同でデータインフラに関するワークショップを開催しました。これはこのたび東京で(アジアで初めて)開催されたRDA (Research Data Alliance) 総会の併設イベントとして行ったものです。

今回のワークショップはROISの国立情報学研究所(NII)が中心になって日本側のとりまとめを行いました。機構URAは企画・実行に協力し、ワークショップではROIS紹介のプレゼンテーションも担当しました。

ワークショップの構成は2部構成で、第1部ではEUDATとROISを中心とした様々な研究者らが発表を行い、データ中心科学のためのデータ共有基盤の国際的な相互協力を模索するディスカッションを行いました。続いて第2部では、地球物理学のEISCAT、言語学のCLARINなどの各ドメインにおける研究者がデータ共有事例を紹介し、データ共有基盤に対するニーズを説明しました。約50名の参加者の間で活発な意見交換が行われ、ワークショップ終了後も別の会議室に移ってディスカッションが続けられるなど盛況のうちに終了しました。

ROISとEUDATとの協力関係は、2015年2月にROISが開催した「データ中心科学に関する国際ワークショップ」にEUDATのCoordinatorを招待した際に、相互協力に関するMoUを締結し、そのあと2015年9月のRDA総会(パリ)の際にミーティングを持ったことなどを通じて構築されてきました。今回のワークショップを通じてさらに両者の人的関係も深まりましたので、これをベースとして一層協力関係を発展させていく予定です。

<用語解説>
EUDAT:研究開発枠組みプログラムであるHorizon2020の一環として、ヨーロッパにおけるデータ共有基盤整備を行っているプロジェクト。

RDA:研究データの共有と交換を促進し、データ駆動型イノベーションと科学的発見を加速することを目的とした国際組織。2013年に創設され、現在約100か国から3,000名のメンバーが参加している。

(丹羽邦彦)

EUDAT and ROIS collaborative Data Infrastructure Workshop

北川機構長あいさつ
EUDAT and ROIS collaborative Data Infrastructure Workshop

司会:NII武田英明教授

EUDAT and ROIS collaborative Data Infrastructure Workshop

ディスカッション(1)
EUDAT and ROIS collaborative Data Infrastructure Workshop

ディスカッション(2)

情報・システム研究機構シンポジウム オープンサイエンスにおける研究データのオープン化 ー大学のデータ駆動型学術研究を加速するためにー 開催報告

情報・システム研究機構シンポジウム オープンサイエンスにおける研究データのオープン化 ー大学のデータ駆動型学術研究を加速するためにー 開催報告

情報・システム研究機構は、2月8日(月)に東京・文京区の東京大学伊藤謝恩ホールにおいて、「オープンサイエンスにおける研究データのオープン化ー大学のデータ駆動型学術研究を加速するためにー」と題したシンポジウムを開催し、大学や企業の研究者など約250名が参加した。

機構では、平成28年度から法人第3期が始まるのにあたり、オープンサイエンスに向けたデータの整備、これらのデータを駆使した大学の研究力強化に向けた支援事業を進めることから、「オープンサイエンスにおける研究データのオープン化」をテーマとして今回のシンポジウムを開催した。

北川機構長による開会挨拶、文部科学省研究振興局学術機関課長である牛尾 則文氏からの来賓挨拶に続き、九州大学名誉教授(前総長)であり、内閣府オープンサイエンスに関する検討会の座長である有川 節夫氏から「オープン化による新たなサイエンスの展開」と題した基調講演が行われた。さらに、極域科学分野における取り組みについて情報通信研究機構の村山泰啓氏から、生命科学分野における取り組みについて東京大学教授の高木利久氏からそれぞれ講演が行われ、さらに、最近注目を集めているデータジャーナルについて、Nature Publishing Groupの新谷洋子氏から講演が行われた。

後半のパネル討論では、情報・システム研究機構のシニア研究者により、「研究現場におけるオープンデータの進め方」と題して、研究分野の違いやデータを取り扱う立場の違いなどによる様々な問題点について議論が交わされた。

参加者からは、「海図のないパネル討論は面白かった・良かった」「研究現場からの意見や状況を聞けたことが良かった」「期待以上だった」「前半に利用サイド・後半にパネルで非常にバランス良い内容で勉強になった」といった感想が寄せられ、盛会のうちに終了した。

(コモンズURA)

北川機構長の開会挨拶

北川機構長の開会挨拶
牛尾学術機関課長の来賓挨拶

牛尾学術機関課長の来賓挨拶

有川節夫氏の基調講演

有川節夫氏の基調講演
会場の様子

会場の様子
会場の様子(パネル討論)

会場の様子(パネル討論)

ROIS女性躍進トップセミナー開催しました

ROIS女性躍進トップセミナー

ROIS女性躍進トップセミナー「女性研究者・女性職員の活躍に向けて:採用・登用とエンパワーメント」を1月28日に開催しました。

このトップセミナーは、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業(一般型)」の支援を受け、機構内活動の一環として実施したもので、機構内4研究所(国立極地研究所、国立情報学研究所、統計数理研究所、国立遺伝学研究所)とのTV会議中継による参加を含め、85名に参加いただきました。

セミナーでは、北川機構長の挨拶に続き、沖縄科学技術大学院大学(OIST)のマチ・ディルワース副学長から「OISTにおけるダイバーシティへの取り組み」と題して講演が行なわれました。続いて、名古屋大学教授、前名古屋大学理事・副学長の藤井良一氏より「名古屋大学における女性研究者増員のための取組みと今後の課題」、名古屋大学理事、前情報・システム研究機構理事の郷通子氏より「ROISの女性職員の採用・登用とエンパワーメントの現状と課題」と題した講演が行われ、それぞれに活発な質問と意見が交わされました。

さらに、パネルディスカッションでは、幅崎コーディネーターをモデレーターに、3名の講演者と北川機構長、男女共同参画推進委員長兼 ROIS女性研究者活動支援室長である桂理事を交え、会場との熱心な議論が行なわれました。

ROIS女性躍進プログラムは、今後とも文字通りさらなる躍進・進展を図ってまいります。引き続き皆さまのご支援・ご協力をお願い申し上げます。

(ROIS女性研究者活動支援室)

リサーチコモンズwebsite Vol.020-026

リサーチコモンズwebsite のインタビュー記事「Research View」の約半年分の記事をダイジェストでご紹介いたします。

(池谷瑠絵)

Research Commons | Research View020

020:
データ中心科学の花ひらく冒険。
地球環境データ
プログラムディレクター佐藤薫(東京大学・教授)
Research Commons | Research View021

021:
すごいチーム作りをしくみで支えるために。
データ同化・シミュレーション支援技術
樋口知之(統計数理研究所・所長)


Research Commons | Research View022

022:
データが生む知見で、よりよい社会へ舵を切る。
人間・社会データ
山下智志(統計数理研究所・教授)


Research Commons | Research View023

023:
赤道直下の氷河で見つかった新しい生態系。
地球・環境システム
植竹淳(国立極地研究所・特任研究員)


Research Commons | Research View024

024:
人工知能は可読なビッグデータを待っている。
e-サイエンス基盤技術
新井紀子(国立情報学研究所・教授)


Research Commons | Research View025

025:
レジリエンスの知恵を役立てるために。
レジリエンスの知恵を役立てるために。
丸山宏(統計数理研究所教授)・第3回「IT×災害」会議実行委員会


Research Commons | Research View026

026:
ウェブデータはオープンを目指す。
e-サイエンス基盤技術
武田英明(国立情報学研究所教授)