大学等IRのための研究力強化支援

ROIS/I-URIC Crosstalk 2016合宿を4機構連携で開催

ROIS/I-URIC若手研究者クロストーク2016

当機構は、大学共同利用機関法人4機構連携企画として平成28年度「ROIS/I-URIC若手研究者クロストーク2016」を9月29日〜30日にラフォーレ修善寺研修センターにて開催。総合研究大学院大学(総研大)の学生10名を含め、4機構から計50名の研究者らが参加しました。

「ROIS/I-URIC若手研究者クロストーク2016」は、次世代を担う若手研究者の「つながり」を創出・深化させる合宿形式の討論会です。新領域融合研究センターの創設以来、融合研究への取り組みの一環として開催してきたもので、これまでも総研大との共催や他機構からの参加者受入れを行ってきましたが、本年度は大学共同利用機関法人4機構連携企画として実施。「若手研究者の交流」を基本に深く議論を行う場として、本年度は「分かり合えるコミュニケーション」をテーマに、すべてのプログラムが英語により行われました。

1日目は、北川機構長から「情報・システム研究機構のこれまでとこれから」をテーマとする講演が行われました。続いて各研究所のシニア研究者から「コミュニケーション」に関する講演とパネルディスカッション。その後は、恒例となったワールドカフェ形式の討論が続きましたが、今回は4機構全てから研究者の参加を得ることができ、それぞれの研究分野の違いに驚きながらも、今まで以上に熱心で真剣な意見が交わされました。

2日目は、昨年度の反省を踏まえて時間枠を拡大したポスターセッション。前半は、少人数のグループに分かれ、お互いに発表と質疑を行うことにより深く理解し合う時間とし、後半は、制限を解除し、それぞれ興味がある研究テーマについて自由に質問し、昼食時間になったことを忘れるほど集中していました。

参加者の感想では、4機構連携企画により他機関からの参加者が増え異分野の話が多く聞けてよかったことや、非日本語話者8名を始め、英語でのプレゼン・ディスカッション等も好評であったことが寄せられました。一方、日本語でも分野が異なると言葉が通じにくい部分を英語で話すなど、まさにコミュニケーションの難しさを感じたという声もありました。

当機構では引き続きこのような取り組みを通じて、分野融合・融合研究を牽引する人材育成の風土醸成を図っていきます。

(野水昭彦)

RA協議会第2回年次大会参加について

2016年9月1日(木)〜2日(金)の2日間にわたり、「URAシステムの高度化による科学技術イノベーションへの貢献」をテーマに、リサーチ・アドミニストレーター(RA)協議会第2回年次大会が開催されました(幹事機関:福井大学URAオフィス)。会場である福井県県民ホール・福井市地域交流プラザには、URA業務従事者、大学などの執行部、URAに関心のある方など約530人が参集しました。これは昨年開催された第1回年次大会に比べて約100名の増加であり、本協議会の発展が感じられました。

本大会では、多様な専門人材との協働によるリサーチ・アドミニストレーションシステム(URAシステム)の高度化を図り、大学等の重要な使命とされる”科学技術イノベーションへの貢献”を目指して、発表と議論が行われました。開催初日はまず坂本修一氏(文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課長)、飯村亜紀子氏(経済産業省産業技術環境局 技術振興・大学連携推進課 大学連携推進室長)、松澤孝明氏(文部科学省科学技術・学術政策研究所 第1調査研究グループ 統括上席研究官)をお招きした関係省庁講演からスタートしました。メインとなる専門人材のスキルアップ、組織体制強化、各種活動内容の充実等をテーマにした大学セッションやポスター発表等に加え、8つの企業等セッションも開催されました。

情報・システム研究機構では組織会員として運営委員会に参加したほか、本大会における2つのセッションを担当しました。1日目には統数研本多啓介URAによる『統数研 H.28共同利用重点型研究「学術文献データ分析の新たな統計科学的アプローチ」中間報告』が行われました。本多URAによる学術文献データ解析に関わる本研究開発の概要説明に続いて、重点型研究に採択されたプロジェクトのうち3大学の講演者が登壇し、各々の進捗を報告しました。 2日目には『IR・研究力評価について』と題して、情報・システム研究機構 野水昭彦シニアURA、横浜国立大学 矢吹命大特任教員(講師)/URAによるセッションが設けられました。2名のオーガナイザーからそれぞれIRの定義に関わる話題提供や、横浜国立大学における解析の取り組みと解析の際の注意点などの問題提起行われ、さらに遺伝研 来栖光彦URAからの報告、電気通信大学 森倉晋特任教授/URAによる大学における事例紹介等が行われました。このあと会場との質疑応答の時間が設けられ、特にURA新任者等から寄せられた質問などをきっかけに、IRのあるべき姿についての議論が交わされました。

本機構URAはこの成果を持ち帰り、今月のURA合同会議での報告・議論を通じて実践に活かしていく予定です。盛況に閉会した本大会は、次回、2017年8月に徳島大学での開催が予定されています。

リサーチ・アドミニストレーター協議会(RA協議会):
http://www.rman.jp/

RA協議会年次大会2016 | トップページ:
http://www.rman.jp/meetings2016/

RA協議会年次大会2016 | パンフレット:
http://www.rman.jp/meetings2016/leaflet.pdf

(丹羽邦彦・池谷瑠絵)

RA協議会年次大会2016統数研

セッションオーガナイザー:本多啓介URA
『統数研 H.28共同利用重点型研究「学術文献データ分析の新たな統計科学的アプローチ」中間報告』
RA協議会年次大会2016IR

セッションオーガナイザー:情報・システム研究機構野水昭彦シニアURA、横浜国立大学矢吹命大URA/特任教員
『IR・研究力評価について』

researchmap講習会を開催

統数研_researchmap講習会

2015(平成27)年10月6日(火)、統計数理研究所・URAステーションおよび国立極地研究所・研究戦略企画室が共同で、researchmap講習会を開催しました。

researchmapは、日本の研究者総覧データベースとして、現在約24万人の研究者情報を収録しているサービスです。今回の講習会開催のきっかけは、所内研究者からresearchmapの使用法に関して、まだよく分からない、という声が挙がったことでした。これを受け、両研究所のURAは協力して講習会を企画し、立川地区の研究者等に現状のresearchmapの操作に「慣れて」 いただくことを目的に、実際の使用場面で生まれる具体的な質問(利用者の生の声)を、講師に投げかけ可能な機会としました。

当日は、researchmap運営主体の科学技術振興機構(JST)より白石淳子様(知識基盤情報部・主査)を講師にお迎えし、ご講演の後半では、統数研および極地研の研究者から事前に寄せられた質問への回答・アドバイス等を交えてお話いただきました。また、本講習会には、統数研、極地研の他に、情報・システム研究機構 立川キャンパス近隣の人間文化研究機構 国立国語研究所および国文学研究資料館の計4機関から、研究者やURA、技術職員、補佐員等、計44名が参加しました。

次々と手が挙がった質疑応答の様子からは、各々のresearchmapへの関心度・注目度の高さが感じられ、参加者からは好評の言葉をいただくことが出来、大変有意義な会となりました。

(小川洋子)

開催案内:researchmapシンポジウム2015「自らの強み・特色を知るために 〜これからの大学のIRとは?〜」

我が国の大学等では、研究マネジメント人材であるURA(リサーチ・アドミニストレーター)の育成が進められています。また一方、大学IR(Institutional Research)が、今後さらに重要性が高まると思われます。

これらの全体像と今後のあり方について、研究IRの今後の方向性や各大学に配置されたURA活動について考えます。また、JSTが保有する情報資産を活用した新たな情報分析基盤、およびresearchmapを活用した融合研究促進・産学連携などのコーディネーション、研究力分析機能等の有効性などを紹介いたします。

日時:2015年9月16日(水)
   午後1時30分〜午後5時40分(受付開始 午後1時〜)
場所:一橋大学一橋講堂
   東京都千代田区一ツ橋2ー1ー2 学術総合センタービル
主催:科学技術振興機構、情報・システム研究機構
後援:大学IRコンソーシアム

一橋大学一橋講堂への経路
http://www.hit-u.ac.jp/hall/file/menu-016/file_01.pdf

プログラムなど詳しくは以下のウェブページをご覧ください。
http://researchmap.jp/public/symposium2015/

(野水昭彦)

論文数20%増に向けて

論文出版状況調査を開始し最新の状況把握の体制を整える一方で、過去5年間(2008-2012年)の論文出版状況を基に20%増の具体的な目標数を設定しました。極地研では、530本が2013年から2017年の5年間における累計目標数(一年あたり106本)となります。さらに、所内の研究体制が5つの基盤研究グループで構成されている特徴を生かし、各グループの過去の論文数を鑑みてそれぞれ個別の目標数を設定しました。

しらせ往路003

研究戦略企画室では、これらの目標数と論文出版状況調査で教員から集まった情報を併せてとりまとめ、基盤研究グループ別の論文数や目標数に対する達成度などをグラフ化して最新の情報を所内の研究者に提供しています。論文を書くことは研究者の仕事であるため研究戦略企画室の取り組みが成果に直結するわけではありませんが、まずは論文の出版状況を可視化するところから始め、所内の研究者が現状をきちんと把握できるようになればと考えています。

(礒野靖子)

論文出版状況調査をはじめました

研究大学強化促進事業の申請にあたり、情報・システム研究機構はいくつかの目標を掲げました。そのうちの一つに「累計論文数20%増(平成24年までの5年間比)」という数値目標があります。研究戦略企画室では、この数値目標に対し、「どのような基準で論文を集計するか」、「基準となる過去5年間(平成20-24年)に何本の論文が出版されているか」といった調査を春から独自に進めてきました。

論文の集計方法については教員から意見を聞き、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)がおこなっている調査方法と同様の集計方法と、極地研独自の集計方法の二つを用いることに決まりました。NISTEPと同様の集計方法では、トムソン・ロイター社のWeb of Science(wos)を用いるのですが、論文が出版されてからwosに掲載されるまでには時間がかかるため、wosだけでは所内の最新の論文出版状況を正確に把握することができません。

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そこで、教員に向けて3か月に一度の頻度で論文出版状況調査を実施することを決め、所内の最新の論文出版状況を把握できる体制を整えました。調査はこれまでに2回実施しており(9月と11月)、次回は2015年2月の予定です。極地研に所属する研究者は自分の研究成果をリサーチマップに入力することになっているため、そのシステムも活用しながら、教員になるべく負担のかからないような方法で調査が実施できるように毎回工夫を重ねています。

(礒野靖子)

URA支援システム試用版完成、デモと説明を受ける

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2014(平成26)年4月18日、URA支援システム試用版のデモ説明がありました。研究者の各種情報を、researchmapからダウンロードしたデータについて、各種の解析が可能となりました。まだ試用版で、操作や機能で不十分な面もありますが、これまでの研究者DBと比較して、日本語データやMISC情報などが扱えるのが大きな強みです。今後は機能を強化して、国内の大学でも使えるようにしていく予定です。

(野水 昭彦)